2019年12月06日(金) 12:00
先週のチャンピオンズカップ、クリソベリルの強さが際立つ内容でしたね。
圧巻の強さだったデビュー戦に驚き、その後、直ぐに厩舎に馬を見にいった経緯もあり、個人的にも、それ以来ずっと注目してきましたが、毎回すんなりと課題をクリアしてしまうあたりに強さを感じます。
小回りや左まわり、そして今回は一線級の古馬相手に、この戦歴の浅さで勝利。
2キロという斤量差もありましたが、それ以上にこの馬の強さが証明された1戦だったと思えます。また今回がデビュー以来はじめて締まった体付きで、ようやくユルサが解消されつつあった状況。
それもあり、ゲート裏では担当の濱田助手も話されていましたが、テンションがこれまでとは違い高めでした。
しかしながら、もともとが高すぎるわけでもないので許容範囲と言えば範囲でもあったのとは思うのですが、いずれにしても今回は、道中はインで我慢をし、最後は2頭の間を抜けるパフォーマンスをしたのですから、勝利もさることながら内容もまた1つ学び、そしてクリアしてのもの。その点が凄いなぁ〜と感動しました。真の大物ですね。
一方、負けはしましたがゴールドドリームも若返りを見せての雰囲気と内容。それだけにホッとしました。
さぁ今週は阪神JFとなります。
戦歴の浅い女の仔たちですが、今回は3頭、リアアメリア、クラヴァシュドール、そしてウーマンズハートの3頭が力的に抜けた存在のように思えます。
私の好きなウーマンズハートも新潟2歳ステークス時よりも体幹がシッカリとしてきた印象ですし、間隔をとっている分、血統背景から気になっていた気性面も我慢がきいている雰囲気。
その点について担当の深川助手は、「新潟2歳ステークスの頃とは違い、穏やか。追い切りをかさねても、ご飯の食べが少なくなることもないし、本当に順調ですよ」と、馬同様に穏やかな深川さん。
確かに、目つきが新潟2歳ステークス時よりも優しく、また馬房前で話している際もカイバ桶に顔を入れてムシャムシャと食べていました。これは以前では考えられないこと。心身共に良い形で成長しています。
その3頭以外の栗東馬で週中、目に付いたのがレシステンシア。牝馬とは思えない馬格。1400mからのマイルという点と、折り合い面が気になりましたが、「スピードとパワーがあるからであって、気性的な面でコントロールがきかないとか、掛かるという感じではない」と河北助手。
また先週かなりハードに追い切られましたが、食事の面も減ることがないどころか、「先週のひと追いもあって、何もしていないのにタイムが出ちゃった」と内田助手。厩舎に戻ってきた際もツラーとした涼しい顔をしており、たくましさを感じました。
それでは皆さん、週末は競馬場でお逢いしましょう。ホソジュンでした。
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細江純子
愛知県蒲郡市出身。JRA初の女性騎手として96年にデビュー。2000年には日本人女性騎手初の海外勝利を挙げ、01年6月に引退。 現在はホース・コラボレーターとして、フジテレビ系『みんなのKEIBA』などに出演。
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