2019年12月08日(日) 18:00
阪神芝外1600で行われた過去5年でいうと、勝ち馬5頭はいずれも前走芝1600以上で勝利している。1400で勝ってきた馬が好走するには、タワーオブロンドンやモンドキャンノのように差して勝っていて、ここでも差しで好走できそうな裏付けがほしい。ディープインパクト産駒は[3-0-1-2]で、唯一掲示板を外したクリアザトラックは最も馬体重が軽く(442キロ)、勝った3頭の馬体重は472〜500キロだった。馬体重478キロで芝1600のデイリー杯2歳Sを勝ってきたレッドベルジュールには追い風のデータ。(解説:望田潤)
ウイングレイテスト
ベストメンバーの半弟で、トラストケンシンやフリーフリッカーの叔父で、さかのぼるとチョウカイキャロルなども同牝系。スクリーンヒーローとサクラユタカオーとブラッシンググルームを足して割ったイメージで、兄同様前駆のいいストライドで走るので大箱ベター。距離は1800あたりがベストだろう。ユタカオーの緩慢さもある走りなので、時計や上がりが速すぎると辛いかも。
距離○ スピード○ 底力○ コース◎
エグレムニ
ノースショアビーチの甥で、母ビーチアイドルはフェニックス賞などJRA3勝(全て芝1200)。母母ビーチフラッグはかきつばた記念2着。パワーとスピードの牝系にファルブラヴ、キズナと配された前向きなマイラーで、父系のしなやかさと牝系のパワーのバランスが良い。体型や走りや勝ち方などはいかにも1400がピッタリの感。マイル戦でもう一つパフォーマンスを上げられるかは疑問も。
距離○ スピード○ 底力○ コース○
グランレイ
ダイワキャグニーやフサイチオーレの近親で、3代母トリプルワウはネクストムーヴH(米G3・ダ9.5F)勝ち馬。ルーラーシップ×ファルブラヴはヌレイエフ≒フェアリーキングの3/4同血クロス5×3になり、JRAに5頭が出走しテトラドラクマやヒシゲッコウなど4頭が勝ち馬になっている。キングマンボとフェアリーキングが強いマイラーで、前向きな気性なので前走のように好位で我慢できるかがカギだろう。
距離○ スピード○ 底力◎ コース◎
サリオス
サラキアの3/4同血の弟で、サンタフェチーフの甥。母サロミナは独オークス(独G1・芝2200m)馬。母父ロミタスはドイツの年度代表馬でリーディングサイアー。アウトブリードのハーツクライ産駒だから・・・
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望田潤
競馬ライター。血統評論家。育成牧場従業員を経て競馬通信社編集部に在籍、そこで笠雄二郎著「日本サラブレッド配合史」の影響を強く受ける。サイト「血統屋」「競馬道ONLINE」月刊誌「サラブレ」「ECLIPSE」などで血統に関するコラムや予想を執筆中。共著「パーフェクト種牡馬辞典2018-2019」も好評発売中で、馬主・生産者の配合アドバイザーも務める。ブログ「血は水よりも濃し」http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo
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