2019年12月15日(日) 18:05
▲ワールドプレミアの調教パートナーを務める安田晋司調教助手 (撮影:大恵陽子)
記者たちの輪の中心で友道康夫調教師は「菊花賞馬は有馬記念の成績がいいので」と口にしました。過去10年、菊花賞馬は5頭が出走して3勝、3着1回と好相性を誇ります。今年の菊花賞馬は友道厩舎のワールドプレミア。春はソエのため休養したものの、我慢が実り、最後の一冠を手にしました。
ソエは多くの若馬にとって避けては通れないものですが、その痛みが解消されたことでテンションや勝負所での反応などが良くなったといいます。有馬記念に向けて、調教パートナーを務める安田晋司調教助手に伺いました。
(取材・構成:大恵陽子)
――菊花賞は終始インコースを通っての勝利で、立ち回りの上手さが光りました。
安田晋司調教助手(以下、安田助手) それはもうユタカさん(武豊騎手)ですから、「これで負けたらしょうがないよね」っていう完璧なレースをしてくださいました。
――安田助手はいつからワールドプレミアの調教に跨ってらっしゃるんですか?
安田助手 秋に帰ってきてからですね。春は別のスタッフが乗っていたんですが、「走る!」と聞いていました。でも、春はずっとソエが痛くて、ちょっと可哀想な時期やったなと思います。
▲「完璧なレース」と陣営も納得、武豊騎手の手綱で菊花賞勝利 (C)netkeiba.com
▲春の悔しさを晴らすうれしい勝利に (C)netkeiba.com
――若葉S2着の後、青葉賞を目指していましたが、ソエのため春は休養することになりましたよね。現在の脚元の状態はいかがですか?
安田助手 今は痛がってもいなくて、全く問題ないです。春はなかなか諦めきれなかったと思いますが、オーナーが決断してくださったからこそ、秋に実ったんだと思います。早めに休みに入ったことによって、早く回復できて秋に間に合ったんだと思います。
――春は結果次第では日本ダービーというのも見えてくる位置にいただけに、オーナーをはじめ関係者のみなさんにとっては勇気のいる決断だったかと思います。休養を経て、神戸新聞杯前に帰ってきた時の印象はどうでしたか?・・・
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