2019年12月27日(金) 18:01
▲同居するレーン騎手が有馬記念制覇! (撮影:下野雄規)
8月7日からオーストラリアで長期武者修行を敢行している富田暁騎手(栗東・木原一良厩舎)の連載コラム。現在、D.レーン騎手と同居している富田騎手。そのレーン騎手が海を渡り、リスグラシューで有馬記念を勝利。家族の活躍する姿を見られた喜びを語ります。
※このコラムは無料でお楽しみいただけます。また今回が年末最後の更新となり、年明けは1/9(木)に配信いたします。
netkeibaをご覧の皆さん、こんにちは。富田暁です。
いよいよ年末ですね。クリスマスは日本でも一大イベントだと思いますが、オーストラリアのクリスマスはとにかく盛大! 日本以上の盛り上がりにすごく驚きました。
また、こちらではこの時期に休みを取る人が多いのですが、もちろん調教は毎日あるので、そのぶん乗る馬が増えて少し大変です(笑)。日本のように、休める時期が決まっているわけではなく、取りたいときに休日を取るという感じなので、そのあたりはけっこう自由です。
とはいえ、休むことを大切にする文化なので、その点では働きやすい環境だと思います。なにしろパーティーの次の日、みんな二日酔いで仕事に来ないことも…。その点もすごいなぁと思いましたが(苦笑)。
▲厩舎のみんなで! ここに写りきらない人もいるほど、たくさんの人がいます
日本では有馬記念があり、リスグラシュー号が優勝しましたね。メンバーも豪華でしたし、僕もすごく興奮しました。
また、リスグラシューといえば、今年のコックスプレートの勝ち馬であり、鞍上はダミアン・レーン。海の向こうのグランプリとはいえ、オーストラリアの関係者たちも、ものすごい盛り上がりでした。
リスグラシューのすごさ、そしてダミアンのすごさを改めて感じましたし、ダミアンと一緒に住んでいる僕としては、家族が勝ったような感覚でとてもうれしかったです。
日々、彼からは本当にたくさんのことを教えてもらってますし、それを自分のものにできるよう、僕も努力を続けていきたいです。
最後になりましたが、2019年は僕にとって本当に中身の濃い一年となりました。苦しいこともたくさんありましたが、それは絶対に僕の財産になってくれると信じています。
▲日本ではできない事もたくさん体験! 日本にはないトライアルレースの様子
▲海から帰ってきて撮った写真、2頭とも大人しくて暴れたりしないので海を楽しめました!
まだまだ未熟な僕ですが、これからも貪欲に馬乗りを追求していきたいです。年末も競馬は毎日開催されているので、最後までケガに気を付けてガムシャラに頑張ります!
半年間、コラムを読んでいただいてありがとうございました。来年も楽しんでもらえるよう、少しでも多くのことを発信していきたいです。皆さま、良い年の瀬をお過ごしください!
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富田暁
1996年12月11日、茨城県生まれ。2017年にデビュー(栗東・木原一良厩舎)。同期は木幡育也、武藤雅、横山武史、川又賢治。一度は高校に進学入学するも競馬学校受験を決意。2度目の受験で合格。2018年、仏の若手騎手招待レースにJRA代表で参加。
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