2020年01月06日(月) 12:00
2020年のスタート、みなさんいかがお過ごしでしょうか?今年もテレビ東京「ウイニング競馬」ならびにnetkeiba.comと当コラムをどうぞよろしくお願いします!
さて、昨年末に書いた私の競馬10大ニュースですが、他にもいろいろありました。その1つは、ジャパンCの前日、「World Horse Racing」のスタッフがテレビ東京の放送席にやってきて、私が実況しているところを撮影。その動画がレース映像と合成されて、ツイッターを通じて全世界に発信されたこと。4日夕方に投稿を確認したら、再生回数がなんと2万8000回を超えていました。
これをもって“世界デビュー”と言うわけにはいきませんが、今後、海外の競馬場に行って自己紹介するときには、この投稿を見せれば相手もすぐにわかってくれると思います。ただしそこでは、私の名前が「Yoshiko Yano」になっているんですけどね。
さらに、10大ニュースを書いた後に担当したのが、ホープフルSの勝利騎手インタビュー。実は、場内にも流れるG1の優勝インタビューを仰せつかったのは今回が初めてでした。大本命馬コントレイルをG1ホースに導いた福永祐一騎手がしっかり答えてくれたおかげで、無事に役目を果たすことができたと思います。ありがとうございました。
で、そのコントレイル。朝日杯フューチュリティSを制したサリオスとともに無敗の2歳G1馬となり、今年のクラシック戦線の主役にのし上がりました。
ここ数年、年頭の当コラムでは、その年のダービー馬を予想してきました。去年は、ホープフルSの勝ちっぷりがよかったので素直にサートゥルナーリアにしたのですが、ご存知のとおりダービー馬となったのは12番人気のロジャーバローズ。とりあえず2着ダノンキングリーとの馬連は当たった(これも、いつもの年なら10大ニュースにランクインしそうな“出来事”でした)ものの、年頭予想は大ハズレに終わったわけです。
ロジャーバローズは2歳時2戦1勝。年明け1月5日の福寿草特別に勝って2勝目を挙げ、京都新聞杯2着で賞金を積み上げてダービーに滑り込んでいました。そういう馬でもダービーに勝てるとなると、コントレイルやサリオスで決まり、とは言えないのかもしれません。
私が言うまでもないとは思いますが、マイラプソディという馬も、新馬+特別+重賞をすべてメンバー中最速の上がりタイムで3連勝しています。また、9月の中山で新馬勝ちを収め、黄菊賞で2着となったポタジェは、現時点でロジャーバローズのパターンに近い馬。次走に予定されている若駒Sに勝てば可能性が膨らみそうです(同じような馬が2年続けてダービーに勝ったら一大事?)。
予想と言えるものではありませんが、今年はこれでご勘弁を!なにはともあれ、2020年の競馬がオリンピックに負けないくらい盛り上がりますように!!
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矢野吉彦
テレビ東京「ウイニング競馬」の実況を担当するフリーアナウンサー。中央だけでなく、地方、ばんえい、さらに海外にも精通する競馬通。著書には「矢野吉彦の世界競馬案内」など。
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