2020年01月25日(土) 19:00
毎週欠かさず馬場に関する情報を収集し、自身の予想に反映させるというスポーツニッポンの“万哲”こと小田哲也記者が、“予想に役立つ馬場情報”をコンセプトに、重賞が開催されるコースについて、当週の降水量・前日のレース結果等を踏まえた主観的意見から、よりライブな馬場状態を解説する。
週中の雨の影響で含水率は高めながら、土曜の中山の芝は良馬場で終日開催。
先週土曜が雨中の開催だったため、内寄りの傷みは進展。日曜19日の京成杯でクリスタルブラックが豪快な外差しを決めたように、内&前優位に推移してきた傾向は変わってきている。
土曜は、芝競走は4鞍施行。勝ち馬の最終4コーナーの位置は「1番手、1番手、11番手、5番手」だった。これだけを見ると、まだ先行馬も頑張れる錯覚に陥るが、ラストの直線だけ見れば、中〜外を通る差し馬の伸びが目立った。
6R・3歳新馬戦(2000m)はレース前半5F67秒4〜後半60秒9。これだけペースが遅ければ、内寄りの傷みは関係なく、道中2番手から4コーナーで先頭に立った3番人気イマジナリーラインが押し切ったのも当然。ただ、このレースも4コーナー10番手から3着に届いたハーツシンフォニーの伸びは目立っていた。
10R・東雲賞(1600m)は今の中山を象徴するレース。スローで逃げた11番人気ボールドジャパンがかなり粘ったが、最後方11番手追走の3番人気スーパーブレイクが一気差し。Cコース替わり1週目の中山金杯週はこのタイプの差しはまず届いていなかった。
日曜の雨の確率は当初より低くなったが、それでも時計が掛かる傾向は続きそう。AJCCはスティッフェリオの逃げ想定。ペースはかなり恵まれそうだが、それでも中〜外差しタイプが台頭する舞台設定。人気のブラストワンピースや雨さえ降らなければミッキースワローには絶好に思えるが…。
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小田哲也
スポーツニッポン新聞社記者。コラム「万哲の乱」担当。04年天皇賞・春のイングランディーレ(10番人気)、09年天皇賞・春のマイネルキッツ(12番人気)、同年菊花賞のスリーロールス(8番人気)など長距離G1の本命馬激走多数。15年は宝塚記念で3連単52万馬券がヒット。馬券相性は京都、阪神が良く、中山はダート1200メートルがとにかく好き。
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