【AJCC】余力残しでも快勝 自信を取り戻したグランプリホース

2020年01月27日(月) 18:00

春、秋と大レースでエース級の活躍を期待

 11着に沈んだ凱旋門賞から約3カ月半ぶり。立て直しを図った5歳ブラストワンピース(父ハービンジャー)が、期待に応え力強く再起戦を飾った。

 ただ1頭だけのGIホース(18年有馬記念)であることを考えれば、今回の相手では当然の結果ともいえるが、最後は止めていたとはいえ凱旋門賞を大差(5秒以上)の11着惨敗に終わったあとの一戦。この復帰戦を、また新たなチャンピオンロードを歩むために「順当に勝ち切った」ところに価値がある。

 復調途上だった昨年の有馬記念を回避している。出直しの今回も中間の太め残りをささやかれていた。馬体重は546キロ。たくましく映っただけで仕上がりに不安はなかったにしても、ここが目標のGIではないから、必ずしも完調といえる状態ではなかった。快勝したのは底力の差だろう。

 レースの流れは「62秒4-(12秒0)-60秒6」=2分15秒0(レース上がり36秒7)。きわめてタフな芝コンディションだったので、数字の印象ほどスローではない。ごく自然に好位4、5番手の外でスムーズに流れに乗ったのが好判断だった。

 4コーナー手前でマイネルフロストが競走中止となる故障に見舞われたときブラストワンピースも接触しかかったが、・・・

続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。

登録済みの方はこちらからログイン

バックナンバーを見る

このコラムをお気に入り登録する

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

柏木集保

1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

関連情報

新着コラム

コラムを探す