【東京新聞杯】サーゲイクロスのディープ産駒が好走 ペースが緩むと中距離型に勝機

2020年02月02日(日) 18:00

東京新聞杯は安田記念やマイルCSと比較すると、ペースが緩んで上がりのケイバになりがちで、だからリスグラシューやブラックスピネルやスマートレイアーなど、決してマイラーではない中距離型が勝てるレースにもなりがちだ。ディープ産駒は近5年[2-4-1-11]で毎年連対。特にサーゲイロード≒セクレタリアトのクロスを持つディープ産駒は[2-2-0-2](スマートレイアー1着、ヴァンセンヌ1着、レッドオルガ2着、プロディガルサン2着)と好走率が高い。取り上げた5頭ではヴァンドギャルドとプリモシーンがこのクロスを持つ。(解説:望田潤)

ヴァンドギャルド

 愛G1モイグレアスタッドS勝ちラヴなどが出る牝系で、母スキアはフィユドレール賞(仏G3・芝2100m)勝ち馬。母父モティヴェイターはモンジュー産駒の英ダービー馬。ディープインパクトにサドラーズウェルズとゴーンウエストとデインヒルとブラッシンググルームが入ったオールラウンドな中距離血統で、全4勝中3勝が芝1600だが、体型や走りからしてもマイラーではなく中距離馬だろう。

距離○ スピード○ 底力○ コース○

サトノアーサー

 母キングスローズはNZ1000ギニー(G1・芝1600m)勝ち馬。その父リダウツチョイスは豪名種牡馬で、フルーキーの父でキャンベルジュニアの母父。ディープ産駒で母系にデインヒルとヌレイエフを持つのはミッキーアイルやプリモシーンと同じ。母の影響も強いマイラーっぽい体型で、戦績どおり大箱の1600〜1800がベスト。東京マイルだと高速決着よりは多少なりとも渋ってほしいか。

距離◎ スピード○ 底力○ コース○

シャドウディーヴァ

 母ダイヤモンドディーバはキャッシュコールマイルS(米G2・芝8F)勝ち。母父ダンジリは仏リーディングサイアーで、ハービンジャーの父でミッキーチャームの母父。伸びのある体型の中距離馬だが、走ると母方のパワーや機動力も感じさせる脚捌きで、フローラSや秋華賞のようにインを捌くような芸当もできる。前走は・・・

続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。

登録済みの方はこちらからログイン

バックナンバーを見る

このコラムをお気に入り登録する

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

望田潤

競馬ライター。血統評論家。育成牧場従業員を経て競馬通信社編集部に在籍、そこで笠雄二郎著「日本サラブレッド配合史」の影響を強く受ける。サイト「血統屋」「競馬道ONLINE」月刊誌「サラブレ」「ECLIPSE」などで血統に関するコラムや予想を執筆中。共著「パーフェクト種牡馬辞典2018-2019」も好評発売中で、馬主・生産者の配合アドバイザーも務める。ブログ「血は水よりも濃し」http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo

関連情報

新着コラム

コラムを探す