【根岸S】秘めたる圧倒的なダート適性が開花

2020年02月03日(月) 18:00

次走ではさらなる前進と調子上昇が望める

 モズアスコット(父Frankel)の、連闘で出走した安田記念を1分31秒3で差し切った底力と、調教駆けするパワフルな動きを評価しつつも、初のダート戦でいきなり重賞を勝ち切れるかには懐疑的な見方もあった。

 しかし、スタートで出負けしながらグングン進出し、4コーナーではもう中位の外。そこから上がり3ハロン「34秒7-推定11秒7」でストライドを伸ばし、抜け出していた前年の勝ち馬コパノキッキング(父Spring At Last)を並ぶまもなく差し切ったモズアスコットは、芝よりもっとパワフルなレース内容だった。

 ダート初挑戦でJRAの重賞を制覇した馬はそう多くはない。だが、古くは1990年のウインターS(当時)を勝ったナリタハヤブサ、2005年のガーネットSを制したメイショウボーラーは、たちまちGIフェブラリーSを制覇した。ともにレコードだった。2001年の武蔵野Sを圧勝したクロフネも、ジャパンCダート(当時)を大レコードで独走している。今回5着したワイドファラオ(父ヘニーヒューズ)もユニコーンSを制したときは初ダートだった。ダートGIで通用するくらいの・・・

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柏木集保

1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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