【クイーンC】クロフネ+サンデーが毎年大活躍 ディープ産駒は母系にミスプロが欲しい

2020年02月09日(日) 18:00

昨年は母父クロフネのクロノジェネシスと父クロフネのビーチサンバでワンツー。他にも18年フィニフティ(5人気2着)、17年アドマイヤミヤビ(1人気1着)とアエロリット(5人気2着)、16年ロッテンマイヤー(6人気3着)と、クロフネを父や母父に持つ馬の活躍が目立つ。またこの6頭はサンデーサイレンスの血を引く点も共通する。ディープ産駒は[1-2-2-14]で人気になるわりにイマイチというべきだが、馬券に絡んだ5頭はいずれも母系にミスプロの血を引いていた。取り上げた5頭ではミヤマザクラとルナシオンは母系にミスプロがある。(解説:望田潤)

アールクインダム

 オジョーノキセキの半妹で、3代母モガミポイントの子孫に短距離王ローレルゲレイロが出る。父ローズキングダムはキングカメハメハ産駒でJCや朝日杯に勝った。父は典型的なストレッチランナーだったが、本馬は母方のグラスワンダーのパワーやボールドルーラークロスの機動力も受け継いで、中山マイルの菜の花賞は好位からしぶとく捲り上げて快勝。東京で上がりが速くなると鋭さ負けの心配はある。

距離○ スピード○ 底力○ コース○

シャンドフルール

 ティルナノーグ(父ディープインパクト)の3/4妹で、スマートダンディーのイトコで、母母オーシャンクイーンはベイメドウズBCダービー(米G3・芝9F)勝ち。ターリンガ≒セクレターム4×3やストームバード≒ニジンスキー4×5などでストームキャットの血を増幅しており、キズナ産駒の走るパターンの配合だ。母父にスピードが入るので千両賞のようにフワッと先行する脚質で、東京でも先行の利を活かせそう。

距離○ スピード◎ 底力○ コース◎

マジックキャッスル

 ソーグリッタリングの3/4妹で、トーセンデュークやサトノエンペラーの姪。母ソーマジックは桜花賞3着で、・・・

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望田潤

競馬ライター。血統評論家。育成牧場従業員を経て競馬通信社編集部に在籍、そこで笠雄二郎著「日本サラブレッド配合史」の影響を強く受ける。サイト「血統屋」「競馬道ONLINE」月刊誌「サラブレ」「ECLIPSE」などで血統に関するコラムや予想を執筆中。共著「パーフェクト種牡馬辞典2018-2019」も好評発売中で、馬主・生産者の配合アドバイザーも務める。ブログ「血は水よりも濃し」http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo

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