2020年02月08日(土) 19:00
毎週欠かさず馬場に関する情報を収集し、自身の予想に反映させるというスポーツニッポンの“万哲”こと小田哲也記者が、“予想に役立つ馬場情報”をコンセプトに、重賞が開催されるコースについて、当週の降水量・前日のレース結果等を踏まえた主観的意見から、よりライブな馬場状態を解説する。
東京は開催2週目。先週はボスジラ(日曜10R・早春S)が外から差すシーンもあったが、基本的には先行勢優位の傾向。この1週間雨が降っていない東京は昨秋ほどではないが引き続き時計は出やすい。前&内優位の傾向は続いている。
土曜は、芝競走は5鞍施行。勝ち馬の4コーナーの位置は「2番手、2番手、3番手、9番手、2番手」と好位差しがよく決まった。ただ1頭後方からの差しが決まった10R・箱根Sは1番人気サトノラディウスが内寄りの馬群をさばいて抜け出したもの。開催2週目で内寄りの芝の傷みが少ない分、ロスなく立ち回る馬のコース利は大きい。
東京新聞杯と同じ1600mで行われた東京11R・節分Sは道中3番手インから伸びたウーリリがルーカスに鼻差競り勝った。内&前で運ぶ利が生きた形。勝ち時計も1分33秒5と速く、ペースが落ち着いてしまうと後方組はなかなか届かない。
土曜の芝はディープインパクト産駒が3勝。キズナ、キングズベストが各1勝。瞬発力が生きる本来の東京らしい傾向になっている。
日曜も好天で引き続き良馬場濃厚。東京新聞杯は「1分32秒台」の高速決着の可能性が大、東京新聞杯は過去10年、1枠=1勝、2枠=2勝、3枠=3勝、4枠=3勝、8枠=1勝。黄帽の5枠から外では1勝だけで、イメージ以上に「内枠有利」。現在の内有利の馬場傾向も考えると、内枠の馬から狙うのが賢明か。
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小田哲也
スポーツニッポン新聞社記者。コラム「万哲の乱」担当。04年天皇賞・春のイングランディーレ(10番人気)、09年天皇賞・春のマイネルキッツ(12番人気)、同年菊花賞のスリーロールス(8番人気)など長距離G1の本命馬激走多数。15年は宝塚記念で3連単52万馬券がヒット。馬券相性は京都、阪神が良く、中山はダート1200メートルがとにかく好き。
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