2020年02月10日(月) 18:00
快勝したのは5歳牝馬プリモシーン(父ディープインパクト)、2着に突っ込んだのも4歳牝馬シャドウディーヴァ(父ハーツクライ)だった。
伏兵評価だった牝馬の快走を前に、人気の牡馬陣の案外な内容にがっかりしたのは確かだが、牡馬なら58キロに相当する別定56キロを背負い、鋭く抜け出した勝ち馬プリモシーンの底力と、古馬になって格上がりの形になった別定の重賞を上がり33秒3で突っ込んで2着に入ったシャドウディーヴァの上昇ぶりをストレートに評価したい。
別定56キロを背負い、鋭く抜け出した勝ち馬プリモシーン(撮影:下野雄規)
東京新聞杯は距離の変遷があり、また、ハンデ戦の時代もあって、現在の距離1600mの別定重量戦に変わったのは1984年からのこと。マイル戦なので牝馬の勝ち馬は珍しくはないが、「牝馬=牝馬」の1、2着独占は37年間で初めてだった。
レースの流れは、かかり気味になったモルフェオルフェ(父オルフェーヴル)が飛ばしたため速い流れに映ったが、2番手の12番人気だったクルーガー(父キングカメハメハ)は「58秒9-34秒3」=1分33秒2のバランスで、0秒2差5着に粘っている。3番手以下の馬にとってはマイル重賞とするとかなり楽なペースだった。
テン乗りだったプリモシーンを・・・
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柏木集保
1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。
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