2020年03月02日(月) 18:00
▲大井競馬場のモノレール駅側の門にて (撮影:高橋華代子)
新型コロナウイルスの影響により、日本全国でスポーツや文化・イベントの中止や延期、規模縮小になっていますね。今年のお正月には、まさかこういう事態になるなんて、夢にも思わなかったです……。
大井競馬場でも2月27日(木)と28日(金)の開催は無観客競馬として行われました。お客様は場内に入らない形で、発売は電話・インターネットのみ。大井競馬場は開場70年の歴史で初めてとのこと。
私は通常のレース取材で行ってきましたが、主催者、馬主様、警備さん、マスコミの姿しか見られませんでした。
▲パドックも静まり返っていました (撮影:高橋華代子)
大井競馬場では能力試験というデビュー前に受ける試験と、調教試験という半年以上お休みした馬が復帰の際に受ける試験があります。これらに合格しなければ、レースで走ることはできません。
能力試験&調教試験は、開催最終日の朝、お客様のいない状態で行われているので、今回の無観客競馬の雰囲気はそれに近いものを感じました(それぞれの地方競馬場によって、能力試験などの日時や内容は様々なのでご了承ください)。
ただ、能力試験&調教試験と違うのは、実況があるということ。場内が静まり返った中なので、通常のレース時よりも実況の声が鳴り響いていました。
▲いつも以上に実況が鳴り響くレース中 (撮影:高橋華代子)
大井競馬場の最年長ジョッキーでもある63歳の的場文男騎手は、「こういう形で競馬をするのは初めてです。一生懸命乗ることに変わりはありませんが、やっぱり(無観客競馬は)寂しいですね。他の競技もそうだから仕方ないですが、早く(ウイルスが)消えて欲しいです」と、集まった報道陣に寂しそうに答えていました。
私も大井競馬場で無観客競馬を体感し、「寂しい」という思いは強かったです。改めて、普通のことが幸せであることを実感させられますね。
南関東競馬では3月2日(月)から6日(金)まで川崎開催が行われますが、こちらも無観客競馬で行うことが発表されています。
1日も早く普通の日常が帰ってきますようにと、今は祈るばかりです。
※ その後、3月10日(火)から14日(土)の船橋開催も無観客競馬で実施することが発表されました。
バックナンバーを見る
このコラムをお気に入り登録する
お気に入り登録済み
お気に入りコラム登録完了
高橋華代子「写真で“見る”南関東競馬」をお気に入り登録しました。
戻る
※コラム公開をいち早くお知らせします。※マイページ、メール、プッシュに対応。
高橋華代子
南関東競馬リポーター。宮城県仙台市出身。元NHK山形放送局キャスター。タイキフォーチュンがきっかけで競馬の世界を知り魅了され、競馬を伝える仕事に就きたく上京。MXテレビ大井競馬中継を経て、現在は南関東競馬内で取材活動を行っている。南関東競馬公式ウェブサイト内・南関魂、大井競馬ホームページ、サンケイスポーツ、楽天、ウェブハロン、ターファイトクラブ会報誌、馬事通信など。
コラム
3歳重賞の日程を繰り下げたホッカイドウ競馬
ニュース
【大井・クラシックトライアル】南関東で活躍した両親とゆかりのブラヴールがV 本橋孝太騎手「まだまだ完成されていないのに」
【地方競馬】大井・藤田輝信調教師が地方競馬通算500勝達成! サラーブが快勝
【地方競馬】各競馬場の無観客競馬となる開催(第2報)
競輪
競輪を気軽に楽しもう!全レース出走表・競輪予想、ニュース、コラム、選手データベースなど。