【金鯱賞】回復傾向にあるも底力が問われる馬場状態

2020年03月14日(土) 19:00

毎週欠かさず馬場に関する情報を収集し、自身の予想に反映させるというスポーツニッポンの“万哲”こと小田哲也記者が、“予想に役立つ馬場情報”をコンセプトに、重賞が開催されるコースについて、当週の降水量・前日のレース結果等を踏まえた主観的意見から、よりライブな馬場状態を解説する。

 土曜は午後1時半すぎに雨は上がったが、午前中を中心に雨量は多かったため、メイン・ファルコンSは「重馬場」で行われた。今週からBコースに替わったが、先週日曜にかなり雨が降った影響で芝は全体的にパワー化してきている。

 金鯱賞と同じ2000mで行われた10R・熱田特別はザプリオレスが逃げ切り、2分4秒6の遅い決着タイム。ただ、これは前半5F64秒0の「超スローペース」だったことも影響している。そのザプリオレスも鞍上・福永騎手は4コーナーでは傷んだ内を避けて、最後はインをついたイルマタルを差し返すような逃げ。傷んだ内寄りを避けたい騎手心理が働いた印象だった。

 メイン11R・ファルコンSは中団進出の6番人気シャインガーネットが抜け出して快勝。1分21秒3は、3歳重賞で重馬場を考慮すれば、むしろ時計は出ている部類。馬場は回復傾向といっていい。

 中京も日曜は天気が回復する。金鯱賞の頃には稍重、あるいは良まで回復する可能性が高い。少頭数でスローペースが濃厚。内寄りが傷み始めたといっても、底力を発揮できる馬場状態になっている。

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小田哲也

スポーツニッポン新聞社記者。コラム「万哲の乱」担当。04年天皇賞・春のイングランディーレ(10番人気)、09年天皇賞・春のマイネルキッツ(12番人気)、同年菊花賞のスリーロールス(8番人気)など長距離G1の本命馬激走多数。15年は宝塚記念で3連単52万馬券がヒット。馬券相性は京都、阪神が良く、中山はダート1200メートルがとにかく好き。

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