2020年03月18日(水) 12:00
《2歳》
●トーセンイヴ(牝 美浦・小笠倫弘 父トーセンファントム、母トーセンスマッシュ) サウジアラビアロイヤルC(重賞)を勝ったブレイブスマッシュの全妹。母トーセンスマッシュの「トウカイテイオー×リアルシャダイ」は、マイルCS(GI)を勝ったトウカイポイントを筆頭に、アースシンボル、トウカイオスカー、トウカイアローなどコンスタントに活躍馬が誕生したニックス。トウカイテイオーの長く柔らかなツナギと、リアルシャダイの硬く立ったツナギがうまく中和したのではないか、という馬体的な根拠のある組み合わせだった。
父トーセンファントムは現役時代、新馬-オープン特別を連勝し、東京スポーツ杯2歳S(GIII)ではローズキングダムのアタマ差2着だったが、故障のため2歳時に早期引退した。種牡馬としては本馬の全兄ブレイブスマッシュを出しており、これが唯一の重賞勝ち馬となる。他に東京スポーツ杯2歳S(GIII)で5着となったハレルヤボーイを出している。芝向きのマイラーで、兄同様の活躍を期待したい。
●ワンモアナイン(牝 美浦・小桧山悟 父キズナ、母プロスペラスマム) 母プロスペラスマムは現役時代にJRA2勝。いずれもダートだったが、競走生活の晩年は芝を主戦場とするようになり、2勝クラスの中山芝1200mでクビ差2着という戦績がある。とはいえ・・・
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栗山求
68年生まれ。血統専門誌『週刊競馬通信』の編集長を務めたあと97年からフリー。現在は血統関係を中心に雑誌・ネットで執筆活動を展開中。 関連サイト:栗山求の血統BLOG
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