2020年03月30日(月) 18:00
▲砂を被りながらも懸命に走るトーセンクッキー(撮影:高橋華代子)
超ド派手なルックスで、生まれた時から話題を集めてきたトーセンクッキー(浦和・小久保智厩舎)が、3月27日の浦和1レースに本橋孝太騎手とのコンビで登場。
レースを振り返ってみると、スタートはゆっくりで後方から外を回って進出していく形。勝負所ではグーンと先頭に並びかけていく見せ場たっぷりの内容でしたが、最後は前との差が広がっていき5着でした。かなり気難しい馬と言われてきただけに、まずは無事にデビューできたことが何よりです。
「厩舎の方からもそう(気難しい馬)聞いていました。キャンターの出だしとか砂を被っている時にやめようとしている感じとか、所々で気難しさは出していましたが、そこまでではなかったです。背中も悪くないですし、外に出してハミを取った時はいい走りをします。気が向いてくれれば、チャンスはくると思いますよ」(本橋騎手)
小久保調教師をはじめ関わってきた皆さんが、この日のトーセンクッキーの走りを褒めていました。
普段の調教でもデビューする権利をつかむための能力試験でも、トーセンクッキーが思いっきりいななく所を目撃していたのですが、この日は全くいななきませんでした。どうやら、装鞍所ではいなないていたそうですが、それ以外は大人しかったそうです。そういうことも含めて、実戦型なのでしょうか。
▲本橋孝太騎手を背に5着。一度見たら忘れられないルックス。尾っぽも印象的です(撮影:高橋華代子)
「今日の走りは思っていた以上によかったですし、次は勝ちたいですね」と小久保調教師。それから数日後、全兄のミッキースワローが日経賞を勝ちました!弟のクッキーも、クッキーのペースで、これからひとつずつ階段を上っていって欲しいと思います。
馬房にいる時は基本的に大人しく懐っこい仔だそうです。新型コロナウイルスの影響で、浦和競馬場をはじめとした南関東競馬も無観客競馬が続いています。1日も早く、トーセンクッキーがファンの皆さんの前で走る日がやって来ますように。
▲馬房にいる時は大人しくて懐っこいそうです(撮影:高橋華代子)
なお、南関東競馬のホームページではトーセンクッキーのレース映像をご覧になることができます。映像でも、超ド派手ぶりがわかりますので必見です!
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高橋華代子
南関東競馬リポーター。宮城県仙台市出身。元NHK山形放送局キャスター。タイキフォーチュンがきっかけで競馬の世界を知り魅了され、競馬を伝える仕事に就きたく上京。MXテレビ大井競馬中継を経て、現在は南関東競馬内で取材活動を行っている。南関東競馬公式ウェブサイト内・南関魂、大井競馬ホームページ、サンケイスポーツ、楽天、ウェブハロン、ターファイトクラブ会報誌、馬事通信など。
プロフィール
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