ダノンプレミアム参戦のクイーンエリザベスS展望

2020年04月08日(水) 12:00

1番人気に推されているが、気懸りな点も…

 今週土曜日(11日)にオーストラリアのシドニーで行われるG1クイーンエリザベスS(芝2000m)の展望をお届けしたい。

 7日(火曜日)の段階で地元のブックメーカーが1番人気に推しているのが、日本から参戦するダノンプレミアム(牡5、父ディープインパクト)である。

 前売りのマーケットが開いた段階では、同馬と、英国からの遠征馬アデイブが横並びの1番人気だったが、その後、シドニー地区のリーディングジョッキーであるジェームス・マクドナルドがブッキングされたことが発表され、4月2日の追い切りでダノンプレミアムに跨った同騎手が感触を絶賛して以降、より多くの支持が集まっている。

 充分に勝てる力のある馬と見ているが、一方で、気懸かりな点もあって、その1つが馬場状態だ。この時季のシドニーは雨が多く、過去3週の競馬はSoft(=重)、もしくはHeavy(=不良)という馬場状態となっている。日本で稍重まではこなしているダノンプレミアムだが、出来れば少しでも乾いた方がいいはずで、これから当日までの天候と馬場状態をしっかりモニターする必要がありそうだ。

 アデイブ(セン6、父ピヴォタル)は、昨年10月にアスコットで行われた、欧州における10F路線の総決算であるG1チャンピオンS(芝10F)で、勝ち馬マジカルに3/4馬身差まで迫る2着に入っている実力馬である。既にオーストラリアで1戦しており、3月21日にローズヒルガーデンズで行われたG1ランヴェットS(芝2000m)を快勝し、G1初制覇を果たしている。道悪はお手のもので、他に強力な先行馬がいないことから、自分の競馬に持ち込めそうな点も買える材料である。

 これに続く3番手評価が、ニュージーランドのマタマタを拠点とするジェイミー・リチャーズが管理するテアカウシャーク(セン5、父リップヴァンウィンクル)だ。昨年10月に行われた、豪州における10F路線の春の最高峰であるG1コックスプレート(芝2040m)で、勝ったリスグラシューから3.1/2馬身離された3着に入っている馬だ。この秋は、テラパのG1BCDスプリント(芝1400m)、ランドウィックのG1チッピングノートンS(芝1600m)を連勝後、ランドウィックのG1ジョージライダーS(芝1500m)が3着だった。リチャード厩舎はこの馬とメロディーベル(牝5、父コマンズ)の2頭出しだが、主戦のオーピー・ボッソンはテアカウシャークに乗ることが決まっている。

 差のない4番手評価が、5頭出しで臨むクリス・ウォーラー厩舎の代表格と目されるベリーエレガント(牝4、父ゼド)だ。3歳時から第一線で活躍し、G1オーストラリアンオークス(芝2400m)、G1ヴァイネリースタッドS(芝2000m)と2つのG1を制していた同馬。今年の春は、この馬にしては物足りない競馬が続いたが、秋になって復調。G1チッピングノートンSがテアカウシャークの2着、G1ランヴェットSがアデイブの2着の後、3月28日にローズヒルガーデンズで行われたG1タンクレッドS(芝2400m)を4.1/4馬身差で快勝し、今季初のG1制覇を果たしている。ここ3戦はジェームス・マクドナルドが手綱をとっていたが、同騎手はここではダノンプレミアムを選択。クイーンエリザベスSではナッシュ・ローウィラーに手替わりする。

 そして、5番手評価となっているのが、上がり馬のマスターオブワイン(セン5、父マキシオス)だ。独国産馬で、英国で競走馬としてデビュー。2シーズンを通じて5戦1勝の成績に終わった後、18/19シーズンから豪州に在籍している。最初のシーズンは3戦未勝利に終わった後、今季の3戦目となったランドウィックのハンデ戦(芝2000m)を制したのが豪州における初勝利で、続いて出走したランドウィックのLRタタソールズクラブC(芝2400m)も勝って春のキャンペーンを終了。秋初戦となったローズヒルのハンデ戦(芝1400m)も白星で通過した後、3月14日に同じくローズヒルでおこなわれたG3スカイハイS(芝2000m)を3.1/2馬身差で制し重賞初制覇を果たした。

 ここまでの5頭がひと桁台のオッズに並んでいる。

 筆者の結論は、週末にnetkeiba.comで発表する予定なので、こちらをぜひご覧いただきたい。

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合田直弘

1959年(昭和34年)東京に生まれ。父親が競馬ファンで、週末の午後は必ず茶の間のテレビが競馬中継を映す家庭で育つ。1982年(昭和57年)大学を卒業しテレビ東京に入社。営業局勤務を経てスポーツ局に異動し競馬中継の製作に携わり、1988年(昭和63年)テレビ東京を退社。その後イギリスにて海外競馬に学ぶ日々を過ごし、同年、日本国外の競馬関連業務を行う有限会社「リージェント」を設立。同時期にテレビ・新聞などで解説を始め現在に至る。

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