歴史的な皐月賞 無敗の3戦3勝馬が「1着、2着」を独占

2020年04月21日(火) 18:00

多様な戦歴を持つビッグレース勝ち馬が続出する時代

 午前中は重馬場だった芝は、土曜日とは一転の好天に恵まれ稍重に回復。1番人気のコントレイル(父ディープインパクト)が苦しい位置取りを克服、後半のスパートで直線は外に回り、ただ1頭だけ上がり34秒台の末脚を爆発。最初の1冠を快勝した。

 2歳12月のホープフルSから、3歳初戦で皐月賞を制したのは昨年のサートゥルナーリアに次いで史上2頭目。2着サリオス(父ハーツクライ)も2歳12月の朝日杯FSから4カ月振りだった。3歳初戦の馬が皐月賞を2着したのは初めて。ともに無敗の3戦3勝馬。歴史的な皐月賞「1着、2着」の独占となった。フィエールマンの菊花賞、アーモンドアイ、グランアレグリアの桜花賞、さらに3戦目で桜花賞を制したデアリングタクト。逆に、5歳後半になってGIを3連勝のリスグラシューなど、きわめて多様な戦歴を持つビッグレース勝ち馬が続出する時代になった。

 皐月賞を制して無敗の【4-0-0-0】となったのは、父ディープインパクトなど史上7頭目になる。これは2歳戦ができた1946年以降の最少タイ記録。最多キャリア優勝馬の記録は1955年のケゴン(父プリメロ)の17戦【5-5-5-2】になる。

 福永祐一騎手は皐月賞【1-4-2-12】で・・・

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柏木集保

1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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