【ヴィクトリアマイル】完成期に到達した本物の強さ

2020年05月18日(月) 18:00

歴史の「頂点」にその名を刻む可能性が高くなった

 アーモンドアイ(父ロードカナロア)の快勝を予測したファンも、さすがにノーステッキのままルメール騎手が軽く気合をいれただけで、うしろを振り返る4馬身差の独走までは想像できなかった。ルメール騎手はライフホース(騎手人生の中で最高の馬)の独走に、「エンジンは…まだあった。大人になって静かになった」と振り返った。

 これで海外を含むGI成績【7-0-1-1】。7勝を記録したのは史上7頭目になる。歴代の名馬と異なり、アーモンドアイの今回はまだ通過点。このあとどんなレースに出走となるのか未定だが、歴史の「頂点」にその名を刻む可能性が高くなった。快レコード2分20秒6のジャパンCも、1分56秒2で抜け出した天皇賞(秋)も強かったが、激励のムチは入っていた。完成期に到達した今回の強さこそ本物だった。

 昨年の安田記念。不利が重なり無念の3着に終わったアーモンドアイをみて、無言のまま帰っていった7万4千人のファン。有馬記念。残念なアーモンドアイをみて・・・

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柏木集保

1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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