2020年07月04日(土) 12:00
先週の当コラムに、ちょっと“煮え切らない”宝塚記念の予想を書きましたが、そこそこイイ線行っていたと思いませんか?
かいつまんで言うと、「過去10年の1〜3着馬30頭のうち約3分の1が6番人気以下。けっこう荒れるレースかも。穴ならスティッフェリオ、キセキ、モズベッロあたり。あとは(超大穴で)レッドジェニアル」というようなことを書いたわけです。
そうしたら、キセキ(6番人気)が2着でモズベッロ(12番人気)が3着。おかげさまで私は、モズベッロからのワイドを数点流して、いい馬券を当てちゃいました(めったにないことなので、このくらいの自慢はしてもいいですよね?3連単じゃないですし…)。
さてさて、勝ったのはクロノジェネシス。またしても牝馬がGI制覇を果たしました。今年、牡牝混合の古馬GIでは、高松宮記念(モズスーパーフレア)、大阪杯(ラッキーライラック)、安田記念(グランアレグリア)に次ぐ牝馬の優勝でした。
牝馬がこんなに(牡牝混合古馬GIを)勝った年はあっただろうか?と思って調べてみました(1984年にグレード制が導入されてからの成績。GIとして行われたJRAのレースに限る)。
年間最多勝記録は5勝。2008年にウオッカが安田記念と天皇賞・秋、スリープレスナイトがスプリンターズS、ブルーメンブラットがマイルCS、ダイワスカーレットが有馬記念を制しています。
今年の4勝はそれに次ぐ数字ですが、そう、今年はまだ半年残っています。春に勝った牝馬たちが無事に夏を過ごして秋のGIシーズンを迎えたら、まだまだ勝利数は伸びていくかもしれません。
そうそう、春は牝馬限定のヴィクトリアマイルしか勝てなかったアーモンドアイも天皇賞・秋を目指しているといいますからね。気の早い話ながら、「牝馬が牡牝混合の古馬GIをいくつ勝つか?」が、秋のGIの大きな見どころになったと思います。
では、ついでに問題。今、JRAで行われている牡牝混合古馬GI(全部で12レースあります)の中で、牝馬が勝ったことのないレースは何でしょう?
正解は、フェブラリーSと天皇賞・春。フェブラリーSでは1996年にホクトベガが優勝していますが、同レースはこの年までGIIでした。一方、牝馬による天皇賞・春制覇はたった1回しかありません。グレード制導入のはるか前、1953年のレダが唯一の例です。天皇賞・秋では、距離が3200メートルだった時代に10頭の牝馬が優勝していますから、これは対照的。季節的な要因が影響しているのでしょうか?
それはさておき、今週から夏の福島競馬が始まります。テレビ東京「ウイニング競馬」は、依然として競馬場に乗り込んでの中継を自粛。今後4週間もスタジオからの実況を続ける見込みです。今年は飯坂温泉には行けないし、名物の餃子も食べられません!トホホ…。
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矢野吉彦
テレビ東京「ウイニング競馬」の実況を担当するフリーアナウンサー。中央だけでなく、地方、ばんえい、さらに海外にも精通する競馬通。著書には「矢野吉彦の世界競馬案内」など。
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