【CBC賞・ラジオNIKKEI賞】成長力と不屈の闘志で今度こそ

2020年07月04日(土) 18:00

鶴藤から続く伝統の牝系

 また今週も雨に大きく影響され、先週の宝塚記念よりもっとタフなコンディションになる危険もある。

 CBC賞が阪神で行われたのは、過去に一回だけ。2011年にダッシャーゴーゴー(父サクラバクシンオー)が勝った年がそうだった。ダッシャーゴーゴーは2番人気の高松宮記念(この年は阪神)を、道中の斜行で4位入線ながら、11着に降着になっている。だが、CBC賞は1番人気に支持され、力強く伸びて反撃している。

 人気馬の単なる偶然で、今年のクリノガウディー(父スクリーンヒーロー)とは関係ないが、斜行の降着は不名誉でも前走のGI高松宮記念は中身があった。初めての1200m挑戦、初めての重馬場だった。

 ゴール前は4頭が横一線、同タイム3位入線のグランアレグリアは、次走で安田記念を快勝し、同じく1分08秒7の同タイム4位入線のダイアトニックは、函館スプリントSを楽勝している。1位入線4着降着のクリノガウディーは【1-2-1-9】。1勝馬にハンデ58キロはきついが、高松宮記念はいただけない4着でも、初の1200mをこなしたレース内容そのものは評価されたハンデといえる。

 父スクリーンヒーローが・・・

続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。

登録済みの方はこちらからログイン

バックナンバーを見る

このコラムをお気に入り登録する

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

柏木集保

1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

関連情報

新着コラム

コラムを探す