2020年07月07日(火) 18:01
先週の小牧騎手は、ジャスパーウィン、タガノウィリアムと熱いレースが続きましたが、残念ながら4勝目はならず。今週の『太論』では、次走への期待とともにレースを振り返ります。また、日曜日のニホンピロカフェは、小牧騎手自身が違和感を感じて競走除外に。「難しい判断」としつつも、取り消す勇気について語ってくれました。(取材・文:不破由妃子)
※このインタビューは電話取材で実施しました。
──先週は、大阪スポーツ杯(3歳上3勝クラス・ダ1400m)のジャスパーウィン、そして同日最終(3歳上1勝クラス・ダ1800m)のタガノウィリアムと、直線はどちらも力が入りました。
小牧 簡単には勝たせてもらえんねぇ。いい競馬してるんやけどなぁ。メインのジャスパーウィンは完璧に近い競馬やったと思うけど、逆にちょっとペースを落としすぎたかもしれん。大きくてキレイな跳びをする馬やからね。
──スタートも、ちょっと促しただけでスーッとスピードに乗っていきましたよね。
小牧 うん。スタート自体決まったし、ホンマにいいスピードを持っている馬やから。前回は「内枠やったら…」と思っていて、今回4番枠に入ったからチャンスやなぁと思ってたんやけど、今度は距離が1400mに延びたのがね。1200mのほうがいいでしょ、やっぱり。もう阪神ではベストな条件がないと思うけど、夏競馬のどこかで使うとなれば、この馬1頭でも乗りに行きたいね。
──最終のタガノウィリアムはハナ、ハナの3着。直線半ばでは、勝ったかと思ったのですが。
小牧 半馬身出たのにねぇ。盛り返されてしまった。勝ったメイショウカズサは、道中ちょっと遊んでいたから、そのぶん余力があったんやと思うわ。それにしても、3着になるとは思わんかったなぁ。2着の馬(ハギノアレグリアス)は、ホンマにすごい脚やったね。
──まさに「飛んできた」という感じでしたよね。タガノウィリアムは、大外枠が響いたところもありますか?
小牧 内やったら、すんなりハナに行けていたかもしれんけど・・・
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小牧太
1967年9月7日、鹿児島県生まれ。1985年に公営・園田競馬でデビュー。名伯楽・曾和直榮調教師の元で腕を磨き、10度の兵庫リーディングと2度の全国リーディングを獲得。2004年にJRAに移籍。2008年には桜花賞をレジネッタで制し悲願のGI制覇を遂げた。その後もローズキングダムとのコンビで朝日杯FSを制するなど、今や大舞台には欠かせないジョッキーとして活躍中。
プロフィール
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