2020年07月20日(月) 18:00
夏のハンデ重賞らしく波乱はいつものこと。函館記念は馬連が発売開始された1992年から2001年までの10年間に、8回も馬連の万馬券が飛び出した荒れる重賞だが、1-2着馬ともに2ケタ人気の伏兵だったのは56回の歴史の中、さすがに初めてのことだった。3連単343万2870円はもちろんレース史上最高配当。3連複も、馬連も、馬単も、ワイド1通りも、単勝配当7730円もレース史上最高だった。
直後に行われた第68回「中京記念」の3連単もレース史上最高配当の330万2390円。最低18番人気メイケイダイハードの単勝配当1万6300円と、同馬の複勝、馬連、ワイド1通りが、レース史上最高配当だった。
今年は、ミライヘノツバサ(最低16番人気)が制した2月のダイヤモンドSが、3連単355万余円。ダイワキャグニーが勝ったエプソムC(18番人気のトーラスジェミニが3着)の3連単が421万余円。JRAの重賞レース3連単の高額配当ベスト15レース(約17年間)に、なんとこの半年間だけで「4レース」もが入り込むことになった。この流れは秋の重賞にも続くのだろうか。
これで最近10年、函館記念の馬券に関係した計30頭のうち、1-2番人気だった馬はわずか「2頭」だけ。上位人気ではなく、6番人気以下だった伏兵が「19頭」にも達したことになる。上位5番人気馬同士の組み合わせは、ワイドたった1例だけ。
レース検討で、最近10年間の勝ちタイム平均は・・・
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柏木集保
1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。
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