2020年07月24日(金) 18:00
名物重賞、アイビスサマーダッシュが近づいてきた。過去10年のうち7回は1番人気の優勝。一方で10番人気以下の連対はない。ファンが1000直の狙い方を覚えてきたせいか、以前よりも上位人気で決まりやすくなっている印象だ。
1番人気はこのコースの実績豊富なライオンボスだろう。枠も無難なところを引いたし、大きく崩れることは考えづらい。なにかあるとしたらスタートだが、特に不安があるというわけでもないし、それを言い出したらきりがない。
ジョーカナチャンはそのライオンボスを制して前走逃げた。過去の結果を振り返っても、前走で逃げるだけのスピードがある馬は好成績を残している。そういう意味では期待できるが、今回はテンに行きたい馬が揃ったのでどこまですんなり進められるか。
ハナ争いの相手になるのはラブカンプー、アユツリオヤジといったあたり。ラブカンプーが復活した前走CBC賞は完全に展開というか隊列が好結果をもたらした印象。人気薄で好走した馬をその次に上位人気で狙うべきかという馬券上の問題もあって、個人的にはあまり重いシルシは打ちたくない。ただ内枠はマイナス材料ではないと思う。外ラチ側でごちゃごちゃするより、自由なスペース取りで出していける。
アユツリオヤジはずっとダートを使っていたが、芝ダート兼用の逃げ先行馬はこのコースと相性が良い。ただ、速い時計の決着に対応できるかどうか。前走の馬場がプラスになっていたとしたら今回はハードルが上がる。
ダイメイプリンセスは一昨年の覇者。当時ほどの勢いはないが、・・・
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須田鷹雄
1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。
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