2020年08月02日(日) 18:00
19年はHペースの前崩れになったが、15〜18年は4角先頭の馬[0-2-2-0]、4角2番手の馬[3-2-0-0](17年は4角2番手が2頭いて1、2着)。先行有利、行った行ったが多いレースだ。過去3年において馬券に絡んだ延べ7頭のうち、モズアトラクション以外の6頭はロベルトの血を引いている。また連対した延べ5頭はいずれもミスタープロスペクターの血を引いている。ロベルトとミスプロを併せ持つ馬がまず狙いということになるが、ここで取り上げた5頭はいずれもロベルトの血を引かない。(解説:望田潤)
エアスピネル
エアウィンザーの全兄で、エアシェイディの甥で、母エアメサイアは秋華賞馬。エアシャカールも近親で、ボールドルーラー的な機動力をよく伝える牝系だ。母母父ノーザンテーストの影響も強いマイラーっぽい体型で、キングマンボのパワーの血を増幅した配合でもあり、プロキオンSではダートの脚捌きも上々。以前から中山記念型と書いているが、小回り1700はピッタリだから好位から捲れそうだ。
距離◎ スピード○ 底力○ コース◎
バスカヴィル
レッドルーファスのイトコで、英1000ギニーのスリーピータイム、サセックスSのアリロイヤル、オイロパ賞のタイパンなどの甥。父バーナーディニはプリークネスSとトラヴァースSの勝ち馬でサトノプリンシパルやレガーロなどの父。母父ディストーテッドヒューマーはモーニンやスマイルカナの母父でもある。いかにもエーピーインディ系らしい大箱向きのストライドで走る馬で、今回は小回りコースが課題か。
距離○ スピード○ 底力◎ コース○
タイムフライヤー
母父ブライアンズタイムはロベルト系の名種牡馬で、母の全兄タイムパラドックスはダートの大レースを勝ちまくった。この母父の影響も強い走法で、・・・
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望田潤
競馬ライター。血統評論家。育成牧場従業員を経て競馬通信社編集部に在籍、そこで笠雄二郎著「日本サラブレッド配合史」の影響を強く受ける。サイト「血統屋」「競馬道ONLINE」月刊誌「サラブレ」「ECLIPSE」などで血統に関するコラムや予想を執筆中。共著「パーフェクト種牡馬辞典2018-2019」も好評発売中で、馬主・生産者の配合アドバイザーも務める。ブログ「血は水よりも濃し」http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo
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