2020年08月13日(木) 18:00
人気に応えたタイムフライヤーとC.ルメール騎手(提供:デイリースポーツ)
エルムSは芝GI馬タイムフライヤーがV。前走のマリーンステークスから2連勝で、2017年ホープフルS以来の重賞勝利をあげました。ここのところ波乱の結果が多かった重賞レースですが、今回は1番人気馬の勝利。しかし“強い馬に乗ったから勝った”というだけではないと哲三氏。トップジョッキー、C.ルメール騎手らしさあふれた今回のレースで、哲三氏が目を奪われた場面とは。
(構成=赤見千尋)
エルムステークスは1番人気だったタイムフライヤーが中団から差し切り勝ち。ダートでもタイトルを獲得しました。鞍上のクリストフ(ルメール騎手)は、実にクリストフらしいレースだったなと。人気馬での勝利でしたが、強い馬に乗ったから勝ったというだけではなく、クリストフだからこそと思わせる場面もありました。
まずはタイムフライヤーに対して、状態や馬の特徴をしっかり把握しているなと。前走のマリーンステークスからの連続騎乗であり、2歳の頃を含め、タイムフライヤーに騎乗するのは5回目でした。自分が騎乗して来たレースはもちろん、他の騎手が乗った時のレース運び、結果を念頭に、『この枠からならどういうレースをすれば勝てる』ということを分かっていると思います。だからレースに無駄がないんですよね。
位置取りも前過ぎず後ろ過ぎず、俗に言う勝てるポジションを取った。ただ、・・・
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佐藤哲三
1970年9月17日生まれ。1989年に騎手デビューを果たし、以降はJRA・地方問わずに活躍。2014年に引退し、競馬解説者に転身。通算勝利数は954勝、うちGI勝利は11勝(ともに地方含む)。
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