【札幌記念予想】北海道シリーズとの相性合いそうで躍進期待のトーセンスーリヤが夏の大舞台を制する/倉本匠馬

2020年08月21日(金) 18:00

トーセンスーリヤは先行できそうなメンバー構成ならチャンスがありそうだ(c)netkeiba.com、撮影:高橋正和

■札幌記念(GII・札幌芝2000m)

逃げ馬候補
ドレッドノータス
トーセンスーリヤ
トーラスジェミニ

展開
 上記の3頭が逃げ候補もやはり前走の函館記念でも先手策を取ったトーラスジェミニが主張する形に。それにトーセンスーリヤが続く形で、札幌2000mのコース形態を考えても極端にスローに落ちるとは想像しにくい。この頭数だけにどのポジションからでも展開面の不利はなさそうで、Cコース開幕週なだけにロスなく運んだ馬が有利になりそう。

有力馬解説
1.ラッキーライラック
展開◯ 馬場◯ コース◎

 前走の宝塚記念は明確な敗因のある大敗で、良馬場かつCコース開幕週のここならば巻き返してくる可能性は非常に高い。さらに最終追い切りでは猛時計を叩き出しており、北海道シリーズとの相性も良さそうである。人気するものの無理に逆らえない1頭で、枠次第では楽勝ムードまでもありそうだ。

総合評価
B

2.ノームコア
展開◯ 馬場◯ コース◯

 前走の安田記念は非常に見所のあるレース内容で、牡馬相手に大善戦の4着であった。また、過去の愛知杯の走りを見ても2000mへの距離延長も対応可能でGI級のメンツにしては相手関係も厳しくないここは通用可能である。相手上位の1頭には取り上げたいところで、仕上がり自体も全く問題なさそうである。

総合評価
C

3.アドマイヤジャスタ
展開◯ 馬場◎ コース◯

 前走は速い流れを早目に動いていく競馬で、斤量54キロの恩恵があったものの価値のある勝利であった。ただ、今回は相手関係が強化される上に斤量57キロでのレースで、ペースも前回以上に落ち着きそうなので評価が非常に難しい。前走の走りで人気もしそうなここは印を落としたいところで、相手の押さえまでが妥当だろう。

総合評価
C

4.ブラックホール
展開◯ 馬場◎ コース◯

 前走のダービーは適性外のコースでのレースを考えると仕方のない敗戦で、ベストの札幌中距離に替われば古馬相手にも通用可能である。ただ、Cコース開幕週に加えて良馬場での競馬は微妙で、時計が掛かるほど良いタイプ。勝つまでのパンチ力は正直微妙で、相手に加えたい1頭までの評価としたい。

総合評価
C

5.ポンデザール
展開◯ 馬場◯ コース◎

 前走の札幌日経OPは2600mの距離適性を最大限に生かす競馬で、北海道シリーズとの相性も抜群である。ただ、今回はGI級のメンバーが揃う一戦で、斤量55キロで厳しい条件を考えると勝つまでの迫力までは感じられない。もちろん相手には入れたい1頭で、良くて2,3着のイメージで。

総合評価
C

注目馬解説
1.トーセンスーリヤ
展開◯ 馬場◯ コース◎

 前走の宝塚記念は直前の雨が大きく影響する敗戦で、極端なペースだったことを考えると決して力負けではなかった。今回は距離短縮かつ楽に先行できそうなメンバー構成ならばチャンスで、理想は2走前のようにロスなく運ぶ競馬である。人気も手頃なここは強気に狙いたい1頭で、頭まで意識できる力のある馬である。

総合評価
B

 以上のようにそれぞれ6頭をピックアップした上で、5段階評価で上位の馬をジャッジした。正直言って、トーラスジェミニがそれなりに引っ張って前が平均程度に流れそうなだけに力のある人気上位馬中心の決着となりそうである。ただCコース開幕週だけに当日の馬場チェックは必要で、馬場適性と枠が重要なポイントとなる。その辺りをしっかりと明確にした上でやや力が足りない人気馬の評価を落とし、穴馬2〜3頭を絡めて美味しい配当をゲットしたいと考えている。上記に取り上げた中で最も狙い目の◎から最終的な予想を公開する予定なので、近4週で3週プラス収支で好調だけにぜひ期待して頂きたい。

■プロフィール
倉本匠馬(くらもとたくま)
 インターネットメディア(ブログ・Twitter)などで競馬予想家アドマイヤ君として自らの予想術を駆使して、多数の読者・フォロワーを集める。無料・有料メールマガジンでの予想配信も行う。

【経歴】
2013年 マイナビ主催の競馬予想登竜門で優勝し、競馬予想GP公認プロとしてデビュー
2014年 倉本匠馬に改名。重賞レースで年間約140%の回収率をたたき出す
2015年 ほぼ4年に渡り競馬予想GPにて中央競馬予想家2位を継続。(2017年現在も)また、重賞レースで年間116.6%、GIレースでは232%の回収率を計上。
2016年 e-SHINBUNにおいて『fourmarks“新星競馬予想家の多角分析”倉本匠馬produce』の新聞販売開始。

【予想を主としてるファクター】
展開予想
→Vポジションという理論を使い、そのレースの中で最も恵まれるポジションを割り出し、勝ち馬を見つけ出す。

Vポジションとは
『その競馬場のコース形態や距離、当日の馬場状態、メンバーなどを考慮した上で、勝つ可能性が高い位置取りのこと』です。各レースの逃げ馬から最後方までの馬の並びやペースなどを予測し、そこから一番有利に働く馬のポジションを導き出し、勝ち馬を見つけ出す理論。

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ウマい予想家

高回収率をたたき出す馬券のプロたちは、どのような視点で重賞レースにアプローチをしているのか。ときに冷静に、ときに大胆に直球勝負で攻める予想家たちの熱き見解は必見。 関連サイト:ウマい馬券

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