【札幌記念予想】秋の大舞台に向けて重要な一戦

2020年08月22日(土) 18:00

過去の成績は牝馬が断然優勢

 夏のローカル重賞の札幌記念がGIIに昇格したのは1997年。それまで「牝馬」の活躍は少なかったうえ、ほぼ同時期に「クイーンS」が3歳以上の牝馬限定戦として札幌に移ってきたのに、GIIになっての23回、牝馬は47頭の出走で【8-4-4-31】。大活躍している。牡馬は全出走馬の85%に達する266頭の出走数で15勝なので、勝率も、連対率も、3着以内率も牝馬が断然上回っている。

 理由は、距離と賞金が関係するが、もし3週前のクイーンS1800m(現在は小刻みな賞金別定)にGI級の牝馬が出走すると、ノームコアの負担重量は58キロ。ラッキーライラックは67キロを背負わされる。そこで実績ある牝馬の大半は「定量の札幌記念」を選ぶことになった。もちろん牝馬全体のレベルアップも重なっている。

 今年も牝馬が人気を集めるが、この秋、牝馬全体には大記録がかかっている。グレード制導入後の「牡馬、牝馬」混合GIを、現牝馬陣は今年すでに4勝「高松宮記念1、2着、大阪杯1、2着、安田記念1、2着、宝塚記念1着」している。

 過去の最多記録は2008年の年間5勝(ウオッカなど)だが、・・・

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柏木集保

1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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