当てたい!高知名物・一発逆転ファイナルレース

2020年09月01日(火) 18:00

高知競馬の名物レース「一発逆転ファイナルレース」にハマっています。記者選抜により、最近勝てていない馬が一発逆転勝利を目指すレース。出走馬の成績が拮抗していて、全馬が直近4走で一度も掲示板に載っていない、という場合もあって、予想がとにかく難しい反面、地方競馬としては高額配当が期待できる一戦です。

その名物レースで、私・大恵は「三連複10頭ボックス(12頭立てです(笑)」という荒業を駆使しながら、なんとか的中を目指す日々。高知の夜の「ちょっと馬ニアックな世界」を覗いてみましょう。

馬も人も「一発逆転」を目指したいレース

「三連複10頭ボックス、120通りで!」

 8月からスタートしたとある番組での一コマ。

 高知競馬のレースをタレントや競馬ライターなど3人がゆる〜く、楽しく、ドキドキしながら馬券予想をする番組です。

 年に10回以上、高知に取材や競馬観戦に訪れていたからか、僭越ながら私もこのメンバーに入れていただいているのですが、なかなか当たらない(苦笑)。

 これはもう、ひとえに自分の予想の下手さなのですが、「本命は来たけど、3着の穴馬買っていないよ〜」とか、「点数絞りすぎて外れた…」ということが多数発生しています。

▲パドックで騎乗に向かうジョッキーたち。個性豊かなジョッキーも高知競馬の魅力です

 それだけに、どんぴしゃで当たった時は気持ちよく、それだけで高知競馬の虜になるのですが、さらにハマらせるのが最終レースの「一発逆転ファイナルレース」。

 JRAに比べると地方競馬は配当が落ち着きやすいですが、時に三連単10万円超えにも出会えるレース。

 番組の生配信中は常時、画面上部に収支が表示されていて、マイナス1万円を超えてくると

「大丈夫!一発逆転ファイナルレースさえ的中すれば、逆転できる♪」

 と、なんともいえぬ安心感に包まれはじめます。

三連複は何頭ボックスが妥当?

 一発逆転ファイナルレースで馬券の買い方は出演者それぞれに違います。

 軸を1頭決めて総流しをかける人もいれば、好きな数字を選んでボックス馬券にする人も。

 私の場合は、パドックで良かった馬を選び(時に消去法になることも)、それらを三連複ボックスで買います。すると、冒頭のように10頭ボックスというすごい事態になってしまったのです。

 念のためお伝えしますが、12頭立てです。特定の2頭を除いて全馬買ったということです。

「そんなにたくさん買ってトリガミにならないの?」というのがみなさん気になるところでしょう。

 ここまでの番組での成績は

日付      買い方        的中金額
8月8日  三連複7頭ボックス(35通り)  18,520円
8月15日 三連複9頭ボックス(84通り)   4,620円
8月22日 三連複10頭ボックス(120通り) 13,580円
8月23日 三連複9頭ボックス(84通り)   ハズレ

※番組は重賞・準重賞のある日のみ

 やっぱり9頭も10頭も買えば当たるもんです。でも、1回はトリガミになってしまいました。

▲ゴールの瞬間まで白熱のレースが繰り広げられます(写真は早い時間のため明るいですが、高知は通年ナイター)

 そこで、今年度(4月以降)でいろいろと統計を取ってみました。

 ちなみに、高知競馬の最終レースは「一発逆転」とつかない普通のファイナルレースもたまーにあるため、ここでは「一発逆転ファイナルレース」に限ってデータを取ります。

 さらにちなむと、一発逆転ファイナルレースと同様の基準で出走馬が選ばれた「記者選抜」と表記されたレースが最終レース以外にもありますが、分かりやすくするためここでは除外します。

万馬券(三連複) 18レース/32レース中
万馬券出現率 56%
平均配当(三連複) 17,188円

最高配当 82,340円 (2020年5月31日 12番人気・7番人気・8番人気)
最安配当 2,880円 (2020年6月21日 4番人気・2番人気・1番人気)

※2020年4月1日〜8月23日 対象32レース

 万馬券にならない場合でも、5000円前後の配当というのが多く見受けられたので、三連複8頭ボックス(56通り)あたりが妥当なのかもしれません。

 ただし辛いのは、これだけ多頭数ボックスをしているのに、8月23日のように買っていない2頭が2、3着にくるということ。12頭中9頭も買っているのに、たった1頭しか馬券圏内にこないという……。もうこれは絶望を味わいます。

 そんな外れを経験しても、翌週になればまた「一発逆転ファイナルレースの三連複ボックス買いたい♪」とウズウズしてしまう、なんとも中毒的なレースです。

 この原稿を書いている29日も8頭ボックスを買っちゃいました。(ハズレました…とほほ)

 JRAのレースも、他の地方競馬(ばんえいはやっています!)も終わって、私たちも「一発逆転」したい高知の最終レース。

 まだ買ったことがないという方は、ぜひ魅惑の初体験してみませんか。

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大恵陽子

競馬リポーター。競馬番組のほか、UMAJOセミナー講師やイベントMCも務める。『優駿』『週刊競馬ブック』『Club JRA-Net CAFEブログ』などを執筆。小学5年生からJRAと地方競馬の二刀流。神戸市出身、ホームグラウンドは阪神・園田・栗東。特技は寝ることと馬名しりとり。

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