2020年10月27日(火) 12:00
天皇賞・秋は登録時点で12頭。頭数が少なくなるというのはレースの紛れが少なくなるため、有力馬に有利とも考えられる。
なにか突破口があるとしたら「逃げる馬」だろう。今回は2010年以降の東京芝2000m・12頭立て以下・2勝クラス以上を前提にデータをご紹介したい。
まず、その条件における位置取り別成績は、
結果として逃げたり先行した馬が好成績というのは、たいていの条件下でそうなるものなので、これ自体に大きな意味はない。一方で、当該レースに出走した馬を「前走の位置取り」で見るとどうなるか。
こちらでも「前走逃げていた馬」の成績は良い。これはすべての条件に言えることではなく、多くの条件下では「前走前に行っていなかったのに今回は前に行けた」という馬が好配当を出すので(そしてそれを予知するのは難しい)、ファンにとってはやりやすい条件ということになる。
このままあてはめて、単純に前走逃げているということならジナンボーが該当。もう少し広げて前々走逃げだとダノンキングリーがいる。肝心なのは今回逃げるということだしこの2頭は生粋の逃げ馬というわけではないのだが、もし腹をくくってくれるなら馬券上重要な存在になってくれるのではと期待している。
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須田鷹雄
1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。
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