2006年01月11日(水) 23:51
西高東低は冬型の気圧配置。記録的な豪雪に見舞われ、厳しい天候が続きます。寒いこの冬、とにかく体には気をつけなければなりません。中央競馬も西高東低がずっと続き、とうとうJRA賞の部門別表彰馬は、全て関西馬ということになりました。
競馬には西も東もないとは言え、この状況はちょっと気になります。
テレビ中継で、関西馬、関西馬とアナウンスして視聴者から苦言をもらったことがありました。今から数年前のことです。以来、これにはなるべく触れないようにしてきました。意識的にです。東のメインレースで関西馬がいくら上位を独占しようとも、なるべく馬中心に徹するよう心がけてきました。
ところが中山金杯からスタートした新年、これをはじめ、東では関西馬が相変わらず活躍しています。関西のレースで関西馬が勝つのは当然で、たまに関東馬が勝つとニュースです。少しは慣れているとはいえ、年度を締めくくるJRA賞を見て、あまりものワンサイドにどうしても一言述べざるを得ない心境になりました。かつての東西対抗意識がなつかしいくらいです。
同じような条件で競馬はやっているのに、どうしたことかと誰だって感じています。なんとかグレードレースで、特にGIで互角の成績にならないかと、競馬人気という面からも切に望みます。東西それぞれのブロックのチャンピオンが大舞台でぶつかり合う、こういうシーンになってくれないものか。それには、前哨戦で結果を残すことが先決。今まさに、そういう段階の前哨戦が目の前で行われているということです。
もし当面、馬が駄目ならばせめて騎手でもと願いつつ、そのプレイに注目しているのが現実で、中でも若手の成長が大きな刺激になっていくのではないかと思っています。
競馬が面白くあるための要素、いつもそこに思いが行ってしまうのですが。
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長岡一也
ラジオたんぱアナウンサー時代は、日本ダービーの実況を16年間担当。また、プロ野球実況中継などスポーツアナとして従事。熱狂的な阪神タイガースファンとしても知られる。