2020年11月20日(金) 12:00
先週も、ルメール騎手の巧さが際立つエリザベス女王杯でしたね。
「優しく乗るイメージを大切にした」と勝利騎手インタビューで語っていましたが、陣営が望むこの馬の戦法、道中急かしすぎない形に運んでの内容。
しかも初コンビで大外枠という条件の中でしたから、本当に素晴らしい騎乗振り。
当日、私は関西テレビでパドックやゲート付近リポートを担当していたのですが、パドックでは少し前との間隔が詰まる状況となり、大阪杯のようなルンルンさに欠けており、少し心配も…。
しかしその一方で、1番との距離が保たれている中で馬をパドックインにまわさずに曳いている丸内助手の姿に、何か考えがあるのかな?とも。
レース後、そのあたりを投げかけると、「あえて、そうしていた。(我慢だよ、レースでも我慢するンだよ)と、ラッキーに教えていたから」と。
さすがだと思いました。きっと今のラッキーライラックだからこそできた選択だったと思いましたし、馬もそれにこたえてのレース内容。オルフェーヴルの女の仔は、1つボタンを掛け違えると明後日の方向に進みやすく、非常に育てるのが難しいところがある血。
それだけにコースの違う場所での連覇には、改めて陣営の手腕を感じるものでした。
さて今週末のGIマイルCSは、そうそうたるメンバーが集結となっての1戦に。
またまた今週もルメール騎手となりそうな予感も…。グランアレグリアの前走はスプリントであの着差。しかもマイルに戻っても支障のない前半の運びをしており、あの点もルメール騎手だからこそと感じる手綱捌きでした。
追いきりにおいては、1週前は掛かる面を見せており少し心配になりましたが、それを踏まえての最終追いきりでは、併さっていくときにムキになっておらず非常にスムーズ。
精神的にも強くなっている印象を受けますし、問題なさそう。
どんな走りを見せるのか?非常に楽しみです。
また6か月半の休み明けとなる3歳牝馬のレシステンシアが、久々を感じさせない走りと体。成長という意味も含め、こちらも楽しみな1頭です。
それでは皆さん、週末は競馬中継でお逢いしましょう。ホソジュンでしたぁ。
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細江純子
愛知県蒲郡市出身。JRA初の女性騎手として96年にデビュー。2000年には日本人女性騎手初の海外勝利を挙げ、01年6月に引退。 現在はホース・コラボレーターとして、フジテレビ系『みんなのKEIBA』などに出演。
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