2021年01月05日(火) 18:00
20年はスマイルカナ、チェーンオブラブ、ポレンティアと、ダンジグの血を引く馬が1〜3着を独占。19年の勝ち馬フィリアプーラと18年の勝ち馬プリモシーンもダンジグの血を引く。機動力とパワーを要求される中山芝マイル重賞らしい傾向といえるだろう。
ちなみに取り上げた5頭でダンジグの血を引くのは、スクリーンヒーロー産駒のクールキャットだけ。またスカーレットカラー、アエロリット、ダイワドレッサーと、ネオユニヴァースの血を引く馬の大駆けにも注意したい。(解説:望田潤)
アトミックフレア
ペガサスS(米G3・ダ8.5F)2着エンクリプションの半妹で、フォースターデイヴH(米G1・芝8F)勝ちヴードゥーソングのイトコ。母ミスティックソウルはミエスクS(米G3・芝8F)2着。母父バーリはセントジェームズパレスS(英G1・芝8F)などに勝った一流マイラーでフィフスペトルやオセアグレイトの母父。ドゥラメンテにナスキロ血脈を重ねた配合で、脚長のストライドでジワリと斬れて外マイルで新馬勝ち。ベストは大箱1800あたりか。
距離○ スピード○ 底力○ コース○
クールキャット
トリオンフの半妹で、母メジロトンキニーズはダイヤモンドS2着。さかのぼるとメジロマックイーン、メジロデュレン、メジロトーマス、メジロマーシャスなどが出るメジロの有力牝系の一つ。そこにスクリーンヒーローだから血統は中距離だし、母父ダンスインザダークの影響を感じる胴長の体型だから、芝1400で新馬勝ちしたが、距離適性は兄と近いところで1800〜2000だろう。マイル戦でも前走アルテミスSぐらいは走れるだろうが…。
シャドウファックス
タイガーカフェやフサイチジャンクの姪で、母アルマフローラはJRA2勝(ともに芝2000m)。母母セトフローリアンはAJCオークス(豪G1・芝2400m)2着。父スウェプトオーヴァーボードはフォーティナイナー系のスピード型でレッドファルクスやパドトロワの父。・・・
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望田潤
競馬ライター。血統評論家。育成牧場従業員を経て競馬通信社編集部に在籍、そこで笠雄二郎著「日本サラブレッド配合史」の影響を強く受ける。サイト「血統屋」「競馬道ONLINE」月刊誌「サラブレ」「ECLIPSE」などで血統に関するコラムや予想を執筆中。共著「パーフェクト種牡馬辞典2018-2019」も好評発売中で、馬主・生産者の配合アドバイザーも務める。ブログ「血は水よりも濃し」http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo
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