2021年01月09日(土) 19:00
毎週欠かさず馬場に関する情報を収集し、自身の予想に反映させるというスポーツニッポンの“万哲”こと小田哲也記者が、“予想に役立つ馬場情報”をコンセプトに、重賞が開催されるコースについて、当週の降水量・前日のレース結果等を踏まえた主観的意見から、よりライブな馬場状態を解説する。
中京は昨年12月に3週間開催。1月に入って2週目。芝はここまですべてAコースとなっている。3〜4コーナー、直線内側が傷んできているが、先週に続き、傷んだ内寄りでも十分に踏ん張りが利く。時計も決して速くはないが、冬場としては標準的な時計が出ている。
土曜は、芝競走は4鞍。勝ち馬の最終4コーナーの位置は「4番手、3番手、1番手、4番手」と先行勢が優勢だった。先週の京都金杯(芝1600m)を最終4コーナー3番手から制したケイデンスコールが典型例で、ロスなく立ち回る馬が活躍している。
土曜5R・3歳未勝利戦(芝2000m)、6R・3歳新馬戦(芝1600m)はペースが緩かったこともあるが、スワーヴシャルルが逃げ切った9R・鳥羽特別(芝1200m)は前半3F34秒3〜後半3F34秒4で平均ペースだった。勝ったスワーヴシャルルが結果的に強かったこともあるが、内ピッタリを回って、残り200m地点では既に大勢は決していた。
11R・淀短距離S(芝1200m)は4番手で立ち回ったトゥラヴェスーラが1番枠の利も生かしてロスなく抜け出した形。
シンザン記念は1600m。土曜の芝1200m2鞍と結びつけるのは乱暴かもしれないが、ハイペースは考えにくい顔触れだけに好位を確保できた馬が有利になりそう。
その「好位」を走っている馬は何か。中京マイルは京都金杯を見ても、内枠有利になるケースも多い。アルテミスS(2着)で後方から伸びたククナは一見不利な大外15番。名手ルメール騎手の戦略は?
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小田哲也
スポーツニッポン新聞社記者。コラム「万哲の乱」担当。04年天皇賞・春のイングランディーレ(10番人気)、09年天皇賞・春のマイネルキッツ(12番人気)、同年菊花賞のスリーロールス(8番人気)など長距離G1の本命馬激走多数。15年は宝塚記念で3連単52万馬券がヒット。馬券相性は京都、阪神が良く、中山はダート1200メートルがとにかく好き。
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