2021年01月21日(木) 18:00
気持ちのこもったガッツポーズをみせる団野大成騎手(C)netkeiba.com
日経新春杯は、7番人気ショウリュウイクゾが勝利。哲三氏が2021年注目ジョッキーのひとりとして注目していた団野大成騎手が、さっそく重賞初制覇という結果を残しました。そんな団野騎手の騎乗には“画面から安心感が伝わってくる”そうで…。デビュー3年目の期待の若手の騎乗を振り返ります。
(構成=赤見千尋)
日経新春杯は7番人気ショウリュウイクゾが勝利。騎乗した団野(大成)君共に初の重賞制覇となりました。個人的には現役時代お世話になった佐々木晶三厩舎の馬が勝ってくれて嬉しかったです。
今回のレースを振り返ると、とてもシンプルに騎乗して勝っているなと。いらないことをしない、無駄なことをしない、その馬の良さをそのまま出せたのではないかと感じています。馬の特徴が、今の中京の馬場状態やハンデにばっちり合ったのだと思いますが、それを生かそうとしすぎているように見えない。この微妙なニュアンスは大事なところで、勝ち切れない馬を勝たせるというのは、単に条件が揃ったからだけではないはずです。
こういう馬でこういう馬場状態だからこうしたい、と考えていても、流れでそれが合わない場合もあります。それでも「こうしなければ」という気持ちが強いと、流れに乗ることよりも何番手を取る、どこを走る、というようなことにこだわってしまう。もちろんそういう部分も大事ですが、それが時には余分なことになるわけです。今回のレースを含め、団野君が勝っている時はシンプルに騎乗して流れに乗っている時が多いように思います。
僕自身は団野君と一緒に乗ったことがないので、細かい癖やレース中の細かい傾向まではよくわかりませんが、馬券を買う側の立場で見ていると、・・・
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佐藤哲三
1970年9月17日生まれ。1989年に騎手デビューを果たし、以降はJRA・地方問わずに活躍。2014年に引退し、競馬解説者に転身。通算勝利数は954勝、うちGI勝利は11勝(ともに地方含む)。
プロフィール
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