2021年02月06日(土) 19:00
毎週欠かさず馬場に関する情報を収集し、自身の予想に反映させるというスポーツニッポンの“万哲”こと小田哲也記者が、“予想に役立つ馬場情報”をコンセプトに、重賞が開催されるコースについて、当週の降水量・前日のレース結果等を踏まえた主観的意見から、よりライブな馬場状態を解説する。
東京は開催2週目。芝は先週と同じDコース使用。土曜は「良馬場」で終日開催された。土曜午前5時測定の含水率は「ゴール前が14.7%、4コーナーが14.9%」。良馬場としては適度に水分も含んだクッションの利いた状態。内寄りの芝の傷みもほとんどなく、冬場の開催としては「絶好」といえるコンディションで行われている。
土曜は、芝は6鞍。勝ち馬の最終4コーナーの位置は「2番手、1番手、2番手、5番手、3番手、5番手」。内寄りの傷みがほとんどない分、やはり「内&前」で運ぶ好位勢の活躍が目立った。道中のペースも影響しているが、中団〜後方から差し届くシーンは、土曜に限ってはなかった。
東京新聞杯の参考レースは、同じ1600mで行われた7R・4歳上1勝クラスを取り上げてみたい。レース前半3F34秒5〜同後半3F35秒2の「速め」の平均ラップ。勝ったシンハリング(3番人気)は2番手につけて、逃げ粘る内のアオイクレアトール(1番人気)に最後は競り勝った。多少速めのラップを刻んでも、力があれば、簡単には止まらないのが今の東京の傾向。勝ち時計は「1分33秒0」と時計もまずまず出ている。重賞の東京新聞杯なら「1分32秒台前半」あるいは「1分31秒台」の超高速決着になる可能性もある。
日曜も引き続き天気が良く、良馬場濃厚。東京新聞杯はショウナンライズかエントシャイデンの逃げ想定。ダイワキャグニーが好位付けか。いずれにしても、Hペースは考えにくい顔触れ。ある程度は前の位置を取れるうえに、速い時計の決着に対応できる馬が優位になってきそうだ。
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小田哲也
スポーツニッポン新聞社記者。コラム「万哲の乱」担当。04年天皇賞・春のイングランディーレ(10番人気)、09年天皇賞・春のマイネルキッツ(12番人気)、同年菊花賞のスリーロールス(8番人気)など長距離G1の本命馬激走多数。15年は宝塚記念で3連単52万馬券がヒット。馬券相性は京都、阪神が良く、中山はダート1200メートルがとにかく好き。
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