2021年02月08日(月) 18:01
2月は競馬界の別れのシーズン。今年は石坂正調教師、西浦勝一調教師、松田国英調教師など、特に多くの名伯楽が定年を迎えます。
中でも競馬界を驚かせたのが、角居勝彦調教師(56歳)の引退。家業を継ぐため、70歳の定年を待たずして競馬界を去ることになっています。
角居調教師が最初に与えたインパクトは、2005年のシーザリオでの日米両オークス制覇。開業わずか5年目での快挙でした。
そして何と言っても、2007年のウオッカでのダービー。自身にとってのダービー初勝利であると同時に、64年ぶりの牝馬による勝利という、競馬史を大きく動かす出来事でした。
日本ダービーでは64年ぶりの牝馬による勝利(撮影:下野雄規)
数々の常識を覆してきた、まさに“競馬界の革命児”。
そんな角居調教師の引退を惜しみ、netkeibaでは2月いっぱいまで、下記のスケジュールで引退特集を実施します。
【第一部】名トレーナー誕生秘話『角居勝彦物語』(2/11〜2/16)
新たな試みで競馬界を驚かせ、魅力的なスターホースでファンを沸かせ、日本にとどまらず世界にまでその名をとどろかせた角居調教師。
「競馬界の縁故もない、馬乗りの経験もない、学歴もない…何も持っていなかったからこそ出来たんです」、角居調教師の口から飛び出したのは、そんな意外な言葉でした。名トレーナーはいかにして生まれたのか? そのルーツを紐解きます。
【第二部】関係者たちが証言“角居勝彦の本当のスゴさ”(2/17〜2/24)
シーザリオの主戦・福永祐一騎手、ウオッカの手綱をとった四位洋文元騎手をはじめ、友人、ライバル、弟子など様々な立場の、角居調教師に縁の深い競馬関係者が登場。
角居調教師との知られざるエピソードや、近しい人間だからこそ知る魅力を明かします。
【第三部】引退直前、角居勝彦調教師からのラストメッセージ(2/25〜2/26)
最後の競馬を迎える直前に、角居調教師ご本人を直撃。引退を目の前にしての心境や、競馬界へのラストメッセージをお聞きします。
角居調教師の活躍を改めてたどる引退特集、どうぞご期待ください。
netkeiba編集部
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角居勝彦
1964年3月28日、石川県生まれ。JRA栗東所属の調教師。競馬学校を卒業後、中尾謙太郎厩舎及び松田国英厩舎で調教助手を務め、2001年に厩舎を開業。その後、カネヒキリ、ウオッカ、エピファネイアなど多くのGI馬を管理してきたと共に、海外競馬でもデルタブルース、シーザリオ、ヴィクトワールピサなどのGI馬を輩出。
プロフィール
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