2021年02月09日(火) 18:00
初勝利まで8戦を要したカラテが、2021年のマイルの主役に躍進(撮影:下野雄規)
『ウマい馬券』で活躍するプロ予想家たちの“思考回路”に迫る「予想の頭脳」。今回は、ヴィクトリアマイルや安田記念に繋がるマイル重賞の東京新聞杯を取りあげます。馬連が2万馬券となった波乱の一戦を、はたしてどんなアプローチで攻略したのか。その“頭脳”に迫ります!
最初に紹介するのは、馬体派記者の若原隆宏氏です。好調教馬をピックアップする形で、5番人気のカラテを本命に抜擢しました。3日の美浦坂路単走の調教を「体軸が安定していて、トモが軽く入ってくる」と馬体派らしい視点で高く評価しました。
さらに、近走実績から東京替わりを不安視する声に対しては、「ピッチもかなり利かせた走り方をするため、一気にペースアップする瞬発力勝負にも対応できそう」ときっちりと反論。しかも、条件戦を勝ち上がったばかりでの重賞挑戦にも関わらず、「半年くらい後に振り返って、なぜあそこであんな人気だったのかと思われるような好勝負になってもおかしくない」と強調したのです。
過去の傾向同様に荒れたレースをしっかり仕留めた
もうひとりは、調教捜査官の井内利彰氏です。調教のスペシャリストがこのレースで重視したのは、最終追い切りのスピードでした。井内氏独自の調教チャートの「スピード」項目で『5』に該当している馬の成績が、過去5年で[3-1-0-0]で単勝回収率365%、複勝回収率188%という数字を残していたのです。
そして今回、スピードが『5』だったカラテを本命に指名。3勝クラスを勝ったばかりでしたが、2019年優勝のインディチャンプと同様に、「最終追いのスピードで重賞に通用する」と読み切ったのです。
「調教チャート」がカラテ陣営のメイチ仕上げをズバリ見抜いた
もちろん、お気に入りの予想家をひとり決めるのも有効な馬券作戦ではありますが、今回紹介した「馬体派記者」の見解と「調教チャートのスピード項目」といった、複数の異なったファクターを併せて参考にするのもオススメです!
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高回収率をたたき出す馬券のプロたちは、どのような視点で重賞レースにアプローチをしているのか。先週の重賞レースから予想家たちの頭脳を紐解くコラム。 関連サイト:ウマい馬券
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