【共同通信杯予想】決め手重視の力勝負になるだろう

2021年02月13日(土) 19:00

毎週欠かさず馬場に関する情報を収集し、自身の予想に反映させるというスポーツニッポンの“万哲”こと小田哲也記者が、“予想に役立つ馬場情報”をコンセプトに、重賞が開催されるコースについて、当週の降水量・前日のレース結果等を踏まえた主観的意見から、よりライブな馬場状態を解説する。

 東京は開催3週目。芝は前2週同様、Dコースを使用している。本題には関係ないかもしれないが、土曜は1番人気の優勝がない珍しい1日だった。2番人気3勝、3番人気3勝、残り6レースは4番人気以下が優勝して、波乱含みの傾向だった。

 3週目に入った芝は内寄りが傷み出してきた印象。先週土曜とはレース傾向も変わった。土曜は、芝は6鞍。勝ち馬の最終4コーナーの位置は「14番手、7番手、3番手、5番手、10番手、5番手」と差し馬が台頭した。6鞍の勝ち馬の上がり3Fは「33秒5、33秒6、35秒1、34秒1、33秒4、34秒4」

 前傾ラップになった7R・3歳1勝クラスの勝ち馬レイモンドバローズ(35秒1)を除けば、速い上がりを記録している。芝競走が6鞍あった先週土曜の勝ち馬の4コーナーの位置は「2番手、1番手、2番手、5番手、3番手、5番手」で、前&内の流れだった。徐々に差しが利き出したとみた方がいいかもしれない。

 5R・3歳未勝利戦(芝1400m)は初出走の4番人気サトノブラーヴが最終4コーナー14番手から大外一気。結果的には力も違ったが、レース前半3F34秒9〜後半3F34秒6の流れを、外から上がり3F33秒5で突き抜けたのには正直驚いた。2着の8番人気エレボアブランシュも最終4コーナー11番手から、外から2頭目の箇所を伸びた。完全な「差し、差し」の決着だった。

 11R・クイーンC(芝1600m)はレース前半3F34秒6〜同後半3F34秒9の平均に近い流れ。優勝したアカイトリノムスメは4コーナー5番手、2着アールドヴィーヴルは同10番手から届いた。

 日曜の共同通信杯は強力逃げ馬が不在。スローペースから逃げ、好位勢が粘り込む可能性は残っているが、基本的には決め手重視の力勝負になりそう。

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小田哲也

スポーツニッポン新聞社記者。コラム「万哲の乱」担当。04年天皇賞・春のイングランディーレ(10番人気)、09年天皇賞・春のマイネルキッツ(12番人気)、同年菊花賞のスリーロールス(8番人気)など長距離G1の本命馬激走多数。15年は宝塚記念で3連単52万馬券がヒット。馬券相性は京都、阪神が良く、中山はダート1200メートルがとにかく好き。

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