2021年02月20日(土) 12:00
2月15日は、本来なら「NARグランプリ2020表彰式&祝賀パーティー」が行われるはずの日でした。
しかし今回は、先に当コラムにも書いたとおり、新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止に。司会を仰せつかっていた私としても、残念でなりません。
それにしても、もし今回の「表彰式&祝賀パーティー」が開かれていたら、かなり盛り上がったんじゃないかと思うんですよね。
まずはJBCスプリントで大井のサブノジュニアが優勝し、年度代表馬に選出。さらに、船橋のアランバローズがデビューから5戦全勝で全日本2歳優駿を制覇して、2歳最優秀牡馬になりました。
そういう馬に関わる方々が一堂に会するわけでしょう?さらに、表彰には直接絡まないものの、1月末に行われた川崎記念でも船橋のカジノフォンテンが優勝しましたからね。コロナの影響とはいえ、馬券も売れていることですし、会場の熱気が高まること間違いなし、だったんですけどね。
先日、「ウイニング競馬」のゲストに来ていただいた吉原寛人騎手にその話を向けたら、「そうだよねー」と同意してくれました。こうなったら、来年の「表彰式&祝賀パーティー」が史上最大の盛会になるよう、今年は去年以上に地方所属馬にがんばってもらいましょう。もちろん、それが無事に開催されたら、という話ではありますが。
ところで、先に発表された「地方競馬開催成績・令和2年4月-令和3年1月次」を見ていて、あることに気がつきました。
それは、競馬場への入場人員が増えるほど、場内での1人当たりの平均馬券購入額が減る傾向にある、ということです。
その額が最も多かったのは、入場者が1066人しかいなかった船橋で44300円。次いで浦和が6940人入場で24600円でした。厳しい入場制限がかかる中、なんとしてでも競馬場で馬券を買いたいという方は、それなりに買っているわけです。
一方、13万4635人が入場したばんえい帯広は5300円、9万7024人入場の佐賀が6700円。早くから入場制限を緩和したところは、「気晴らしに競馬を見に行こう」という“ライト”な方々が多く来場されていたのかもしれません。
無観客開催から、数を制限した上での有観客開催に移行しつつある中、今後はどうやって競馬場に来場者を呼び戻すかが課題になるはず。同時に、来場者の方々にもっと馬券を買って楽しんでもらうための工夫も必要になってくるでしょうね。
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矢野吉彦
テレビ東京「ウイニング競馬」の実況を担当するフリーアナウンサー。中央だけでなく、地方、ばんえい、さらに海外にも精通する競馬通。著書には「矢野吉彦の世界競馬案内」など。
プロフィール
サブノジュニアの全成績と掲示板
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