【わたしの履歴書】小沢大仁騎手「デビュー日2勝! ゴールデンルーキーの素顔は“真面目すぎるくらい真面目”」――新人紹介

2021年03月22日(月) 18:02

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▲松山弘平騎手以来の快挙!小沢大仁(おざわだいと)騎手 (撮影:山中博喜)

今年デビューの新人騎手を履歴書風にご紹介する「わたしの履歴書」。3月6日に東西8名の新人騎手がデビューし、一番星に輝いたのが小沢大仁騎手。阪神1Rメイショウホタルビで初騎乗・初勝利を挙げると、その日の最終レースも勝ち、松山弘平騎手以来、史上4人目の「デビュー日2勝」の快挙となりました。

今年の新人騎手には元騎手を父に持つ人も多い中、小沢騎手は競馬とは縁のない家庭で育ちました。それでも、小学3年生からジョッキーになりたい思いを抱き続けてきたとか。師匠の松永昌博調教師が「真面目すぎるくらい真面目な子」と話す性格は、子供の頃にお小遣いを貯めてセキセイインコやロードバイクを買ったエピソードからもうかがえます。

(取材・構成:大恵陽子)

※このインタビューは電話取材で実施しました

【出身地】

愛知県瀬戸市です。

将棋の藤井聡太君が同い年で、隣の小学校・中学校に通っていました。僕は会ったことはないですが、負けないくらい頑張らないといけないな、と思います。

【経歴】

ずっと動物が好きで、犬などを飼いたかったんですけど、姉が動物アレルギーで飼ってもらえませんでした。それでもどうしても飼いたくて、自分でペット屋さんに行って、お小遣いでセキセイインコを買ってきました。

インコはすごく懐いてくれて、呼んだら飛んできて肩や頭の上に止まったり、手の中で寝たり、喋りかけると真似して喋ったりと、懐いていました。可愛いです。

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▲ずっと動物が好きだったという小沢騎手 (撮影:山中博喜)

【運動歴・乗馬歴】

サッカー、陸上、和太鼓、三味線、ピアノ、書道など短期間のものを含めていろいろやっていました。その中でも水泳は3歳から11年間習っていました。

小学生の時は平泳ぎで全国大会に出て、中学生でも東海大会で入賞しました。水泳のつながりで“ウォーターボーイズ”というシンクロナイズドスイミングの男子バージョンもやっていて、ショーにも出させてもらいました。

水泳の帰り道に近所の乗馬クラブに遊びに行って、馬と触れ合ったり、1回10分の引き馬体験をしたりして馬が好きになりました。中学3年生からは中京競馬場の乗馬スポーツ少年団に入りました。自宅からは車で1時間くらいかかるんですけど、家族がサポートしてくれて送り迎えなどしてくれました。

【志望動機】

水泳の帰りに遊びに行っていた乗馬クラブがきっかけです。その時はジョッキーという職業はまったく知らなくて、ただ「馬が可愛くて優しい」と思っていましたが、両親がいろいろと調べてくれて、家族みんなで中京競馬場に行ってみようということになりました。

両親は馬券の買い方すら知らないくらいだったんですけど、目の前で競走馬が闘争心に溢れて思いっきり走っていく姿や騎手の姿を見て、「これしかないな」って思いました。小学3年生の時です。身近に馬に乗れる環境ではなかったので水泳は続けていましたが、「騎手になりたい」とずっと思っていました。

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▲小学3年生の時に抱いた騎手になる夢を見事叶えた (撮影:山中博喜)

【趣味・特技】

趣味はサイクリングです。お年玉を貯めてロードバイクを買って、父と一緒に愛知県の自宅から自転車で1泊2日で三重県の伊勢神宮に行きました。

伊勢神宮では「騎手になれますように」とお祈りをして、帰りはフェリーで渥美半島に渡って、そこからまた自転車を漕いで帰ってきました。2日間で286km漕いだので、さすがにキツかったですが、達成感があって楽しかったです。

特技は水泳や体を動かすことですかね。水泳では平泳ぎで全国大会に行きました。

【所属先】

松永昌博厩舎

【所属先の紹介】

最初の頃は自分でも思うように乗れなくて、失敗もしてしまったんですけど、先生は「失敗も勉強だ」と言って、いろんな馬に乗せてくださいました。

ラプタスの追い切りにも乗せていただきました。オープン馬で走りが安定していて、すごく力強くてバネのある走りだな、と感じました。こうしてたくさん経験をさせていただいたおかげで引き出しが増えました。先生はジョッキーをされていたのでアドバイスもくださって、温かい方です。

厩舎の方々は、他の人の担当馬でもみんなで協力し合ってやっていて、僕が言うのもなんですけど、雰囲気がとてもいいと思います。攻め専(調教騎乗専門の調教助手)の方は僕が実習生の時からずっと教えてくださっています。上手く乗れなかった時は質問をすると、いろいろと教えてくださり、とてもありがたいです。

【兄弟子】

森一馬騎手

【兄弟子の紹介】

昨年末も中山でJ・GI(中山大障害メイショウダッサイ)を勝たれましたし、障害リーディングを2年連続で獲られていて、お手本となるような存在の方が身近にいてくださることが、自分にとっていい刺激になっています。

木馬で乗っている姿を見てくださったり、トレーニングのことなどたくさん教えてくださいます。馬乗りについてすごく考えてらして、普段からすごく努力されているのもこの1年間、間近で見てきたので、自分も見習わないといけないなって思いました。

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▲頼もしい兄弟子、森一馬騎手 (C)netkeiba.com

【自己PR】

今年の一番の目標は新人賞を獲ることです。それに向けて、今は減量もあるので失敗を恐れず積極的にチャレンジしていきたいな、と思っています。もっともっと上手くなりたいですし、水泳で培ってきたスタミナや粘り強さを武器に競馬でも頑張りたいです。

【本人希望記入欄】

松永昌博調教師へ

こうしてデビューすることができたのは家族や学校の先生、そして何よりも一番に松永昌博先生のおかげだと思うので、次は自分がもっともっと上手くなって、結果で恩返しをしたいです。

松永先生は実習中から週末はご自宅に呼んでくださって、先生の奥さんがつくってくださったご飯を一緒に食べたりしていました。家族のように受け入れてくださって支えてもらっている分、人一倍感謝の気持ちが強いですし、これからは自分が恩返しをしたいです。

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▲これからは師匠の松永先生に恩返しができるように (撮影:山中博喜)

【師匠からの推薦文】

真面目すぎるくらい真面目で、性格も本当にいい子です。乗ることに関しては、うちの子に限らず最近は競馬学校でしっかり教えてくれているので、みんなしっかりしていますね。

自厩舎だけじゃなく、他厩舎からも騎乗を頼まれるような、しっかりした乗り役になってほしいです。

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