今年も開催「POGザ・ワールド」10頭の指名馬をご紹介

2021年03月31日(水) 12:00

ワールドランキング上位の古馬から3頭

 4月ともなると、競馬ファンの皆様はそろそろ、POG指名馬のリスト作りにお忙しくなる頃かと思う。

 実は、昨年もこの場を借りて告知させていただいたのだが、グリーンチャンネルの「Go Racing!2021」という番組で、「POGザ・ワールド」という世界版のPOGを、視聴者参加企画として催しており、3月26日から応募を開始している。

 netkeiba.comをご利用の皆様におかれましては、ここはぜひ、視野を世界に広げていただき、豪華賞品が用意されているPOGザ・ワールドにご参加いただきたいと思う。

 私の指名馬10頭をご紹介する前に、簡単にルールをご説明すると、プレイヤーおひとりの指名馬は10頭とし、IFHAから発表される各馬のレーティングの合計で勝敗を決定する。

 数値を合計するのは、各自の持ち馬のうちレーティング上位の8頭のみとし、3歳馬に限ってアローワンスとしてレーティングに5ポンドを加算する。

 なぜこうした付帯条件をつけるかと言うと、所有馬10頭全てのレーティングを加算するルールにすると、指名馬のセレクトがどうしても手堅くなってしまうからで、8頭しか加算されないとなれば、イチかバチかのホームラン狙いで穴馬を2頭は指名出来ることになる。

 3歳馬の5ポンド加算も、例えば2歳時は未出走、あるいは未勝利に終わった馬で、今年に入って大化けしそうな、いわゆる「隠し玉」を指名しやすくするための工夫である。

 応募締め切りは4月23日の正午。更に詳しいルールや具体的な応募方法は、下記グリーンチャンネルのホームページをご確認ください。

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 3月26日の番組で既に発表した、合田の2021年の指名は、古馬3頭に対し、3歳馬7頭となった。

 古馬3頭は、3月7日に発表されたワールドランキングの、今年1回目の中間発表で、上位に入っている馬たちだ。

 具体的には、2月20日にサウジCを勝った際にレーティング122を獲得した英国調教馬ミシュリフ(牡4、父メイクビリーヴ)、2月13日のG1ブラックキャビアライトニングを制した際にレーティング121を獲得した豪州調教馬ネイチャーストリップ(セ6、父ニッコーニ)、1月24日に香港スチュワーズCを勝った際にレーティング120を獲得した香港調教馬ゴールデンシックスティ(父メダグリアドーロ)の3頭である。

 既に高い持ちレートがあり、中でもミシュリフやゴールデンシックスティは今後さらに上の数字を得る可能性が高いと見て、外せない3頭と判断したものだ。

 なお、ワールドランキングの次の中間発表は4月8日に予定されているので、読者の皆様はその数字をご確認されてからご応募されても充分に間に合う。

 指名した7頭の3歳馬を地域別に分けると、北米3頭、欧州4頭となった。北米からはまず、3月6日にサンタアニタで行われたG2サンフェリペSを8馬身差で制し、レーティング119を獲得したライフイズグッド(牡3、父イントゥミスチフ)をセレクト。

 実は、3月20日の調教後に、左後肢の球節に剥離骨折を発症。骨片の摘出手術が行われ、3冠戦線からは離脱することが発表された。

 実は、この段階で一度は、指名リストから外すことを考えたのだが、その後陣営から、「秋には戦線に戻れる」とのコメントが出され、それならば抜群の資質を持つこの馬を残す決断を下した。

 北米から2頭目の指名は、昨年の全米2歳牡馬チャンピオンで、今季初戦となった2月27日のG3サウスウェストSを4.1/4馬身差で制した際にレーティング117を獲得したエッセンシャルクオリティ(牡3、父タピット)だ。ライフズグッドの戦線離脱で、ケンタッキーダービー制覇の可能性が確実に高まっている。

 そして北米から3頭目の指名となったのが、3月13日にオークローンパークで行われたG2レベルSを4.1/4馬身差で快勝し、デビューから無敗の3連勝を飾ったコンサートツアー(牡3、父ストリートセンス)だ。ライフイズグッドの離脱によって、ボブ・バファート厩舎におけるケンタッキーダービー候補の最右翼に浮上している。

 欧州から選んだ4頭のうち2頭は、いずれもド真ん中の直球だ。1頭は、愛国のエイダン・オブライエンが管理するハイデフィニション(牡3、父ガリレオ)。2歳時は2戦し、G2ベレスフォードSを含む2連勝をマーク。ブックメーカー各社がダービーの前売りで1番人気に推している馬である。

 もう1頭も、エイダン・オブライエン厩舎のサンタバーバラ(牝3、父キャメロット)。2歳時の成績は1戦1勝。9月26日カラのメイドンを制して、デビュー勝ちを果たしたのみだが、その内容が良くて、ブックメーカー各社がオークスの前売りで1番人気に支持している。のみならず、凱旋門賞の前売りでも26-34倍のオッズがついている期待馬である。

 欧州から選んだ残りの2頭は、ひねってみた。

 1頭は、ジョン・ゴスデン厩舎のアンクルブリン(牡3、父シーザスターズ)。2歳時の成績は2戦2勝。出走したのはいずれもオールウェザートラックのレースで、緒戦はケンプトンのメイドンを追い込んで3馬身差勝ち。

 2戦目はウルヴァーハンプトンの条件戦を逃げて4.1/4馬身差勝ちと、いずれも楽勝している。破った相手のレベルに疑問符はつくものの、厩舎が持つ総合力を含めて、追いかけてみたい馬である。

 最後の1頭は、アンリ・ドゥヴァン厩舎のインテグラン(牡3、父フランケル)。3月16日にシャンティーのオールウェザー1800mの一般戦でデビュー。この馬以外はすべて出走経験馬だった中、7頭立ての最後方追走から直線で鮮やかに差し切り、最後は3馬身抜け出す快勝を見せた。

 まだ、海のものとも山のものともわからないが、尋常ではない素質を秘めていそうで、10頭のリストの一角に加えることにした。

 合田は、日本国外の馬ばかり10頭を指名したが、日本調教馬を指名することも可能で、例えば同番組の舩山陽司プレゼンターは、春の3歳クラシックで有力馬となっているエフフォーリア(牡3、父エピファネイア)やオーソクレース(牡3、父エピファネイア)を指名馬に入れている。

 皆様の、POGザワールドへのご参加を、お待ちしています。

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合田直弘

1959年(昭和34年)東京に生まれ。父親が競馬ファンで、週末の午後は必ず茶の間のテレビが競馬中継を映す家庭で育つ。1982年(昭和57年)大学を卒業しテレビ東京に入社。営業局勤務を経てスポーツ局に異動し競馬中継の製作に携わり、1988年(昭和63年)テレビ東京を退社。その後イギリスにて海外競馬に学ぶ日々を過ごし、同年、日本国外の競馬関連業務を行う有限会社「リージェント」を設立。同時期にテレビ・新聞などで解説を始め現在に至る。

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