2021年04月16日(金) 18:00
2018年に、2月の施行から4月の皐月賞の前日に移動している。GIIIアーリントンCの1-3着馬は、中2週となった「NHKマイルC」で、
2018年---1着タワーオブロンドン…12着、2着パクスアメリカーナ…6着、3着レッドヴェイロン…3着(9番人気) 2019年---1着イベリス…16着、2着カテドラル…3着(7番人気)、3着トオヤリトセイト…8着 2020年---1着タイセイビジョン…4着、2着ギルデッドミラー…3着(6番人気)、3着プリンスリターン…15着
トライアルのアーリントンC出走馬から、NHKマイルCを人気薄で3着に食い込む馬は毎年出ているが、アーリントンCの上位3頭は本番で【0-0-3-6】。着外からNHKマイルCを連対した馬も出ていない。本番で3着した3頭はすべて人気薄の「差し=追い込み」馬だった。
勝ち馬のNHKマイルCでの不振は案外だが、中2週の日程はそう苦しいスケジュールではなく、2019年の勝ち馬アドマイヤマーズは皐月賞から中2週。3着馬3頭もすべて中2週であり、中には「ここを叩いて本番で…」という思惑の馬もいるが、ここ3年の結果から逆説的にいうと、アーリントンCで勝ち負けできない馬が、NHKマイルCで勝ち負けするのは至難という図式がみえる。
一戦ごとのパワーアップがみえるショウリュウレーヴ(父ミッキーアイル)の食い込みに期待したい。前走の阪神1400m(1勝クラス)はスタートで出負けしたが、かなり強気に前半から脚を使って中位追走。後半「11秒6-11秒8-11秒8」の切れ味勝負になると、最後まで衰えずに差し切った。自身の中身は「前半46秒1-上がり34秒5(最後推定11秒6)」=1分20秒6。毎日杯1800mに1分43秒9(シャフリヤール)の快記録が出た日だけに、そう速い時計ではないが、前半に脚を使いながらも追ってから鋭かった。
重賞で勝ち負けしている馬もいるので楽ではないが、父ミッキーアイル(その父ディープインパクト)は、2014年のアーリントンCの勝ち馬。3馬身半差の完勝だった。
母ショウリュウムーン(父キングカメハメハ)は、2010年のチューリップ賞を差し切るなど、1600-1800mの重賞3勝の活躍馬。アパパネに勝ったチューリップ賞は重馬場だった。
半兄の5歳ショウリュウイクゾ(父オルフェーヴル)とはタイプはちょっと違うが、佐々木晶三調教師、団野大成騎手とのトリオは、ショウリュウイクゾが日経新春杯を快走したのと同じ組み合わせになる。渋馬場なので外の15番は不利ではない。
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柏木集保
1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。
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