2021年05月01日(土) 12:00
2日は天皇賞・春。前年秋の菊花賞との“関連性”がよくクローズアップされるレースですが、今年は開催場が阪神に変わり、昨年の菊花賞馬コントレイルは不在。さぁ、どうなるでしょう?
もともと、1938(昭和13)年から鳴尾競馬場(今の阪神競馬場のルーツ)で行われてきた伝統の一戦。戦争の影響で同競馬場が閉鎖されたため、1944(昭和19)年は京都で実施されました。そして翌年からは2年間中断。1947(昭和22)年の復活後は、京都のレースとして定着します。
それ以降、阪神での開催は4回ありました。その勝ち馬、1965(昭和40)年のアサホコは菊花賞不出走の5歳馬、70(昭和45)年のリキエイカンは前年、京都の菊花賞で2着、80(昭和55)年のニチドウタローは前年、阪神の菊花賞で6着、94(平成6)年のビワハヤヒデは前年、京都の菊花賞優勝馬でした。
つまり、結果はバラバラ。意味のないことを書いちゃいましたね。
おわびに(?)、2001年以降の天皇賞・春の優勝馬に関するクイズを出題します。
第1グループ=04年イングランディーレ、05年スズカマンボ、08年アドマイヤジュピタ、09年マイネルキッツ、10年ジャガーメイル、11年ヒルノダムール、12年ビートブラック、13年フェノーメノ、18年レインボーライン
第2グループ=02年マンハッタンカフェ、03年ヒシミラクル、06年ディープインパクト、15年ゴールドシップ、16年キタサンブラック、19年フィエールマン
第3グループ=01年テイエムオペラオー、07年メイショウサムソン
これら3つのグループはどのように分類されているでしょう?
正解は、第1グループが、「天皇賞・春でGI初制覇を果たした馬」、第2グループが「菊花賞を勝っていた馬」、第3グループが「すでにGI勝ちはマークしていたものの、菊花賞は勝てなかった馬」です。
今年、ワールドプレミアが勝てば第2グループ、マカヒキが勝てば第3グループに加えられることになりますが、両馬以外の馬が勝てばすべて第1グループです。
同グループに分類された9頭の中には、マイネルキッツのように、GIどころか重賞初制覇が天皇賞・春だった馬もいるので、今年もそういう馬をノーマークにするわけにいかないかもしれません。
ただし、9頭のうちビートブラックを除く8頭が、前走の重賞かオープン特別で3着以内に入っていました。
それらと、牝馬は67年間勝っていないということを考え合わせると、ユーキャンスマイルがおもしろそう。もちろん、ディープボンドにも惹かれていますけどね。
さて私、3日はオッズパークLIVE競馬編、5日は楽天競馬LIVEに出演予定。連休中はおうちで地方競馬もお楽しみください!
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矢野吉彦
テレビ東京「ウイニング競馬」の実況を担当するフリーアナウンサー。中央だけでなく、地方、ばんえい、さらに海外にも精通する競馬通。著書には「矢野吉彦の世界競馬案内」など。
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