「人一倍気をつけなアカンわ!」コロナ禍ならではのジョッキーの苦悩

2021年05月11日(火) 18:01

先週は、土曜日は東京、日曜日は中京で騎乗した小牧騎手。結果は残念でしたが、それ以上に移動がしんどかったようで…。移動そのものというより、感染防止対策の一環で調整ルームへの入室が制限されていることが大きいよう。今週の『太論』では、コロナ禍ならではの苦労をじっくり語ってくれました。(取材・文:不破由妃子)

※このインタビューは電話取材で実施しました。

2400mといえば、ダービーのコースやなぁなんて思いながら…

──先週は土曜日が東京、日曜日は中京で騎乗されました。

小牧 先週は3頭とも11着やったねぇ(苦笑)。ちょっと残念やった。

──土曜日のキングニミッツ(東京10R・メトロポリタンS)は、昨年の暮れに地方から転入してきた馬ですよね。直線に入っても、ギアが切り替わらなかったような印象です。

小牧 そうそう。同じ走りになってしまった。それでもどうにかして1頭でも負かそうと思って乗ったんやけど、ちょっと厳しかったね。日曜日のニホンピロラブリー(中京2R・3歳未勝利)は、少しずつだけどよくなってるよ。スタートでちょっと遅れたけど、終いは脚を使ってた。ランドやスクーロの下やからね。歩様もよくなってるし、もう少し変わってくると思うよ。クワイエット(中京7R・4歳上1勝クラス)も楽しみにしてたんやけどねぇ。上がりの競馬になったのもあるけど、今回はレース前からちょっとイレ込んでたね。

──地方に転籍する前の2歳未勝利戦(2018年12月22日・阪神3R)で、小牧さんが騎乗して12番人気2着と大穴をあけた馬ですよね。

小牧 そうそう。そのときのイメージがあるから、戻ってきてどんな走りをしてくれるのか、楽しみにしてたんですわ。乗り味は・・・

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小牧太

1967年9月7日、鹿児島県生まれ。1985年に公営・園田競馬でデビュー。名伯楽・曾和直榮調教師の元で腕を磨き、10度の兵庫リーディングと2度の全国リーディングを獲得。2004年にJRAに移籍。2008年には桜花賞をレジネッタで制し悲願のGI制覇を遂げた。その後もローズキングダムとのコンビで朝日杯FSを制するなど、今や大舞台には欠かせないジョッキーとして活躍中。

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