2021年05月21日(金) 12:00
グランアレグリア、強かったですね。
当日、思ったことは1つ。
馬は心と体のバランスがとても大事であるということ。
グランアレグリア、先週のコラムでも書きましたが、大阪杯では折り合い面も考えて心重視もあり、メンタル面では終始落ち着いた様子で速歩になることのない状況でした。しかしその一方で体付きはもう少しネジが締まるかな?といったものに。
それが今回は逆に。体を仕上げてきたことにより、パドックでは気合のりが感じられ、速歩になること度々。しかしながら、返し馬ではキレイな折り合いを見せており、パドックでのあのテンションは、高いというより、「私、今日は走ります!」というファイティングポーズだったようにも。
一方、当日、思ったよりも寂しい体となってしまっていたのがサウンドキアラ。
栗東での体重から当日はプラス体重になると思っていたら、まさかのマイナス。
たぶん数字以上に減っていたことになり、パドックでも少しイライラとした周回に…。
今回が3回目のヴィクトリアマイルとなったサウンドキアラですが、1度目は輸送&1泊で体重が減り、昨年はその点をクリア。しかしながら今回は…ということだったのでしょう。改めて女の仔は難しいと感じました。
さて今週はオークスとなります。
中心格はソダシでしょう。確かに2400mはこの馬にとってプラス材料ではないものの、まだ適性がとわれる時期ではない気がしますし、何よりも1戦毎に吉田隼人騎手とのコンタクトがスムーズになっており、今週の競馬ブックでのキャンターの降ろししなと思われる吉田隼人騎手の表情が、馬と一体となった感触を噛みしめているような笑み。ソダシのことが好きで、ソダシの背中を楽しんでいる様子がうかがえ、折り合い面の心配も少ないと感じる写真でした。
現に北村助手も、「最初だけ少しハミを噛むけど、あとはリラックスして走っている。背中や乗っている感触から、僕は距離の不安はないと思う。桜花賞時から良い意味で変わらず、とにかく順調。今は、とにかく元気が良すぎるぐらいだから、当日の返し馬が前回時の桜花賞のように折り合いを見せ、弾んでいればいいと思う。良い感じじゃないかな」と、やるべきことはやった様子。
これまでのレース、全て自分で競馬を作った上で勝利をおさめてきたソダシ&吉田隼人騎手。ここでも迷いのないレースを見せてくれそうな気がして、非常に楽しみです。
それでは皆さん、週末はフジテレビ「みんなのKEIBA」でお逢いしましょう。
ホソジュンでしたぁ。
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細江純子
愛知県蒲郡市出身。JRA初の女性騎手として96年にデビュー。2000年には日本人女性騎手初の海外勝利を挙げ、01年6月に引退。 現在はホース・コラボレーターとして、フジテレビ系『みんなのKEIBA』などに出演。
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