【オークス】「生き残る」総帥岡田繁幸氏の執念

2021年05月24日(月) 18:00

ついに実を結んだ初のクラシック制覇

重賞レース回顧

鮮やかに差し切ったユーバーレーベン(C)netkeiba.com、撮影:下野雄規

 鮮やかに差し切ったユーバーレーベンは、父ゴールドシップも、母の父ロージズインメイもビッグレッドファーム繋養馬。3代母マイネプリテンダー(父Zabeelザビール)はニュージーランドからの輸入馬で、この一族の所属はすべてサラブレッドクラブ・ラフィアン。

 マイネルの総帥岡田繁幸氏の執念が、ついに実を結んだ初のクラシック制覇だった。馬名はドイツ語で「生き残る」という意味だという。岡田さんは残念なことに今春3月に亡くなられたが、その情熱はすべて陣営に受け継がれていた。ユーバーレーベンを称える拍手は、入場制限でファンの少ないスタンドにいつもよりずっと長く響き渡った。

 明確な逃げ馬のいない組み合わせが、結果、大きなカギを握ることになった。先手を主張する馬が現れなければ、・・・

続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。

登録済みの方はこちらからログイン

バックナンバーを見る

このコラムをお気に入り登録する

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

柏木集保

1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

関連情報

新着コラム

コラムを探す