2021年06月04日(金) 12:00
日本ダービーが終わりましたね。
皆さまは、どのような感想をお持ちになられましたか?
いくつかポイントはあったように思うのですが、まずは22歳で2冠のかかる日本ダービー騎乗となった横山武史騎手について。
まず個人的に驚かされたのは、スタート後の馬をプッシュしていった行動。
思いのほか、隣枠のヴィクティファルスのスタートがよく、池添騎手もポジションを取りに行く形に。そこもあってでしょう。武史騎手も出していく形に。しかしながら、これはプレッシャーのかかる中で、そうそうできないこと。なぜなら、その後の折り合いに大きく影響するから。あの度胸にはシビレマシタし、レース後、勝利した藤原調教師も「今日の武史にはしびれた。やっと日本人でこういう騎手が現れた。凄い」と、大絶賛でした。
と同時に、着差が着差なだけに、1コーナー後に少しハミを噛んだ点や、追いだしのギアチェンジなど、何か1つが違っていれば…あの着差が変わっていたのではないか?とジョッキーならば誰しも思うことで、そこがまた武史君にとっては眠れないほどの悔しさだったのでないかな…と想像してしまいました。
とは言え、まだ5年目。この経験を糧にさらなる素晴らしい騎手へと成長していく姿も想像されます。
一方、勝利をしたシャフリヤールですが、皐月賞をパスしての狙いを定めたローテに加え、共同通信杯で東京への輸送&東京を経験していたことが、良かった様子。当日のパドックでの姿に藤原調教師も、
「1度経験をしたことで、馬の落ち着きも違っていた」と感じていたとのこと。いろんな意味で逆算された歩みが大きかったように思えました。
さてGI・6週のラストを飾る安田記念ですが、注目はなんといってもグランアレグリアでしょう。ヴィクトリアマイルの前に渡部助手が、安田記念に向けては、この間隔の短さに気遣わないといけないところがあると思うと話されていました。今回、前走以上を求めるのではなく、状態キープに中間はつとめている印象。考えてみれば、これだけの馬であれば普通でOK。あとは当日のパドック&返し馬での様子を見たいと個人的には感じています。
一方、具合の良さから万全の体勢で挑んでいると感じるのがケイデンスコールとインディチャンプ。特にケイデンスコールにおいては、左周りのワンターンはベスト条件。長く良い脚を見せてくれる気がします。
それでは皆さん、日曜日はフジテレビ「みんなのKEIBA」でお逢いしましょう。
ホソジュンでしたぁ。
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細江純子
愛知県蒲郡市出身。JRA初の女性騎手として96年にデビュー。2000年には日本人女性騎手初の海外勝利を挙げ、01年6月に引退。 現在はホース・コラボレーターとして、フジテレビ系『みんなのKEIBA』などに出演。
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