【安田記念】持ち味を爆発させた川田将雅騎手の鮮やか手綱さばき

2021年06月07日(月) 18:00

我慢を重ねた陣営の仕上げも見事だった

 皐月賞3着(アタマ、ハナ差)、日本ダービー2着(クビ差)、大阪杯3着(クビ、クビ差)など、GIで惜敗を続けたあと、ここ1年間のスランプですっかり評価を落としていた5歳牡馬ダノンキングリー(父ディープインパクト)の逆襲パンチが決まった。

 2020年の天皇賞(秋)の惨敗から、万全の出走態勢が整うまで半年以上の時間をかけて立て直した陣営の我慢を重ねた仕上げも見事なら、テン乗りなのにまるで旧知のコンビのように持ち味を爆発させた川田将雅騎手も鮮やかだった(先週の今週なのでとくに)。

重賞レース回顧

悲願のGI初制覇を果たしたダノンキングリー(C)netkeiba.com、撮影:下野雄規

 マスターフェンサー、メイショウベルーガ(同テンゲン母子)、ミッキーチャーム、バスラットレオン…などの生産牧場として知られる浦河の三嶋牧場の生産馬は、JRA重賞は18勝目だが、延べ60頭の出走で、JRAのGI制覇は初めてのこと。惜敗の多かった馬だけに、こういう勝利を悲願達成というのだろう。

 大接戦の差し比べで封じた相手が、・・・

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柏木集保

1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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