【函館SS、エプソムC回顧】人気落ちの期待馬を射抜いた眼 状況に応じて柔軟に変更した券種選びも光った

2021年06月15日(火) 18:00

予想の頭脳

昨年10月の毎日王冠以来の出走となったザダル。デビュー3連勝した素質馬の実力開花(撮影:下野雄規)

『ウマい馬券』で活躍するプロ予想家たちの“思考回路”に迫る「予想の頭脳」。今回は、夏競馬の本格的なスタートを飾る函館スプリントSとエプソムCを取りあげます。両レースの単勝を見事に的中させたふたりの予想家の“頭脳”に迫ります!

 最初に紹介するのは、函館スプリントSで5番人気勝利のビアンフェに本命を打った鈴木正氏です。「スタートがひと息だった前走だが驚くような二の脚の速さでハナへ」とこれまでとは違うレースぶりに注目。結果は3着ですが、「あの敗戦が今回生きる」と高く評価しました。そして、「逃げ切りだ」と強く締めくくった見解どおりに、逃げてきわどく押し切ったのです。

 過去のレースぶりから穴馬を抜擢するスタイルが見事に決まり、単勝8倍に全額投資が嵌まります。4頭に打った印で◎→○→☆と3着までを完全的中。馬単や3連単の好配当も楽々とゲットできたのは間違いないですが、無理に難易度を上げなくとも、8万円の払い戻しならば文句のないところでしょう。予想結果はこちら
予想の頭脳

前走の正しい評価から今回の激走を見抜いたクリティカルヒット!

 一方、エプソムCで3人気勝利のザダルを推したのが、展開&適性予想のマジマジ氏です。すでに3歳時にプリンシパルS1着、セントライト記念3着と重賞級の走りができている馬ですが、今回は球節の手術明けで間隔が開いている点が不安材料でした。

 しかしマジマジ氏は、「外厩施設の整った今の環境ならこういう長期休養明けの馬の期待値は低くない」と一蹴。「夏競馬に入る今の時期は中距離のG3クラスのレースは選択肢が豊富にあるので、無理してここを使う必要性も低く、仕上がっていないなら使う必要もないはずなので使ってくるからには仕上がりに不安はない」と、深い読みを披露してくれたのです。

 ただし、「相手馬は非常に難易度が高い」とジャッジして馬券は単勝6.8倍の1点勝負。通常は、「単勝・馬単・3連単」か、「ワイド・三連複2頭軸流し」という複数の券種を組み合わせるスタイルですが、買い目にもこだわりをみせるマジマジ氏らしい、適切な選択でした。予想結果はこちら
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休養明けの影響で人気落ちの今回が狙い目と渾身の◎でズバリ

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ウマい予想家

高回収率をたたき出す馬券のプロたちは、どのような視点で重賞レースにアプローチをしているのか。先週の重賞レースから予想家たちの頭脳を紐解くコラム。 関連サイト:ウマい馬券

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